車両狂想曲第5番「モハ185」【第2楽章】塗分けで大切なモノ
モハ185系とくれば、斬新な塗分けが往時の話題でもあり、今回は単純ではない0番台を含め、塗分けに挑戦です。まだまだ続く作業ではありますが、途中経過を記事にしてみました。
200番台と0番台のマスキング
EF63の相棒としては200番台ということになりますが、今回は塗分けもお試しを兼ねて両番台とも試作しています。200番台はラインのみと比較的単純ですが、0番台の斜め部分はラインの並びがキモになってきますので、あれこれ考えて、斜め部分を一体にしてマスキングにトライしてみました。
一体にしてマスキングと言ってもちょっと分かりにくいですが、幅が広いマスキングテープを使用し、一体でラインを切り出そうという魂胆です。まずは、マスキングするための型紙を作り、マスキングテープを切り出していきました。
作成したソフトウェアは、LibreOfficeのDrawです。別にワードやなんかでもいいんですが、こんなものを作成するときは、線の長さ、角度が指定できるソフトウェアでやると間違いがないので、愛用しています。
「本当は」某イラストレーターなんか使いたいんですが、サブスクではありながら操作に慣れてないため(実は、職場で使ってみて機能が多すぎて気軽に使えないのが分かったw)、こいつです。で、これをマスキングテープの上に貼り重ねて切っていきます。
メーカー不詳のもの 上から貼り重ねる
細いところもありますので、注意しながらカットします。
切り終わり 失敗の巻w
うーん、どうやら不得意な水平方向のカットで、どこまでカットしたが分かんなくなるのが敗因のようです。気を取り直して、細かい部分を縦方向にして再トライです。
再挑戦! うまくいった♪
うまく切れても剥がすときに破れがちなので、慎重に剥がしました。で、早速貼付けです。
クハ モハ
写真を見ながら、位置決めをし、窓枠、雨樋などの細かい部分は竹串などの細いもので密着させながら貼り付けていきます。しっかり密着させ、色が付かなくていいところをマスキングして、早速塗装です。
塗ってみた
市販されているスプレー塗料で緑14号はジェイズしか見当たらず、身近には手に入らないので、似た感じの色を手持ちから探したところ、緑色は緑15号とタミヤのブリティッシュグリーンしかなく、緑15号は違いすぎる気がしたので、タミヤスプレーを吹いてみました。
タミヤスプレー いろいろ失敗w
はい、もう言葉はいらんですな…。ちょっと濃すぎて、宇治茶飴のような色になっちまいました。
吹込みもひどくて、悲惨な状況です。吹込みの原因を考えてみました。
1番目としてスプレー吹きすぎ、2番目としてマスキングテープの着きが今一つだった、3番目として下地仕上げがもう一つ、くらいでしょうかね。どれも腕の拙さが原因ですがw
まず、スプレー吹きすぎですが、やっと天気が良くなって浮かれてしまい、スプレーの調子も考えずに吹き付けたのが、かなり大きいと思います。吹き付け過ぎは、マスキングして筆塗りしたのと同じく、あちこちに染み込んでしまうのでした。
次に、マスキングテープの着きです。もう一つの下地仕上げとも関りがあるとは思いますが、どこか分かんないメーカーのマスキングテープも要因としてあります。お安いので大きな部分をマスキングするために買ったものですが、ここは下地との相性も考えて作られている、タミヤほか模型資材メーカーのものを使うべきでした。
ケチるとロクなことになりませんな( ̄▽ ̄;
最後の下地仕上げですが、同じように仕上げ、手触りでも差が無いのを確認したので、直接の原因ではないかも知れません。落ち着いてみてみると、最初に貼り付けたモハと最後に貼り付けたサロでは、違いが出ました。
悲惨なモハ そこそこのサロ
ちなみに、モハはグレーレジン、サロは透明アクリルです。最初は材質による下地の仕上がりの差かと思いましたが、サロもそれなりに滲みがありますので、やはりマスキングテープの具合によるのが要因のようです。
200番台現状のお姿
0番台の塗分けの話ばかりになりましたが、200番台も塗っています。
うーん、やはり色が濃い。なんだか色が濃すぎて、117系のようw
ライト周りなど難しい部分もありましたが、なんとか直線も出て、塗分け自体は悪くない感じです。直線をうまく出すには、マスキングテープの幅が結構重要で、広めにカットしたものを使うと、比較的うまくいくようです。
ん…? よく見ると、ひょっとしなくてもこれは0番台のボディではw
間違っとるやんけー!!
なんたるそそっかしさ。いや、とりあえず試作で良かったわw
マスキングはやり置きができず、やったらすぐ塗装に移らないとあちこち浮きまくって失敗の確率が上がります。エアブラシならやり方もあるとは思いますが、塗装ができる日は限られているので、どうしても焦ってしまうんですよねえ。
吹き付け過ぎたりといった部分で腕が伴わないこともありますが、精進せねばいかんですな。
さて、この後
塗装の滲みはデザインナイフやコンパウンドで何とかするとして、次なる課題は窓枠の塗装です。鬼のマスキング以外に方策が思いつきませんw
救いは、塗る個所が出っ張ってることで、以前頑張ったキロ28よりも楽と思いたいですな。しかし、サロの窓数ときたら…。
ついでの悩みは、屋根の色です。クーラーと屋根色は分けていきたいなとは思っていますが、あちこちのブログを覗かせていただくと、様々な考え方があるようですし。
ともあれ、サッシ、屋根と塗分けが終われば、お楽しみのヘッドライトと下回りの組付けです。今回は設計が悪く、色もイマイチですが、とりあえず走らせるまではいきたいと考えています。
塗装が絡むと、どうしてもお天気に左右されます。スプレーブースも買ってはいるのですが、缶スプレーでは部屋が極彩色になりそうなので、ためらってはいます。
梅雨の季節も近づいていることですし、意を決して、早くエアブラシに移行するべきでしょうね。その前にお部屋のお片付けがw
今回のおまとめ
塗装に移ると、目に見える部分で課題が多く出てきます。いやこれも、向上していくための良い機会ですな。
今回は以下の点を次に生かそうかと。
- マスキングテープは、良いものを使う
- マスキングテープのパターン切り出しは、そこそこうまくいった
- スプレーは調子を見ながら、吹き付け過ぎに一層注意
- 塗装する対象はよく確認してマスキングすること
- 部屋を早く片付けて塗装の環境を向上すること
形にしていくのは、細かいことも気になっていきますがいいものですね。同時にDF50も塗装を続けています。
塗装はあと屋根を残すだけとなってきた状態です。こっちはこっちで課題も多いのですが、機会があれば記事にします。
それでは、また。