山猫Zday@ロクハンショールーム
なんとか1月ですので、遅ればせながら新年明けましておめでとうございます。相変わらずのんびりモードで進んでおりますが、今回は昨年12月にお邪魔したロクハンショールームでの一人運転会の模様を中心に、近況をアップいたします。
2度目のロクハンショールーム
随分前に一度訪れたのですが、東京は浅草のロクハンさんショールーム東京に行ってまいりました。今回の目的はズバリ表題にもありますとおり、作った車両をショールームのレイアウトに持ち込み、思う存分走らせてみようと思い立った次第でございます。
Twitterにもぼちぼち投稿していましたが、たくさん持ち込むわけにもいかないので、キハ58系とキハ65、新作のキハ82系に試作のEF62と牽かせる客車を同伴です。その様子は後で書きますが、ショールームは品揃えも良く、落ち着いた感じの空間です。
そして、なんといっても国内屈指の大きなレイアウトが目を引きます。
レイアウトには製品が配置され、生きた鉄道の雰囲気で展示されていました。ストラクチャー(建物類)やアクセサリーも製品が設置されていて、ネットの写真やカタログだけでは見られない細かいディテールも確認できます。
今回は、一番手前のコースをお借りできることができ、そこでとっかえひっかえ走らせていただくことができました。では、早速いってみましょう。
山猫Zdayスタート♪
この一人運転会ですが、所属クラブBaden谷九の定例会で「Zday」の名前を使用するお許しをいただいたので、前触れなしのZday、山猫Zdayと題してお送りいたします。興味のある方は、Baden谷九のホームページへも是非。
Baden谷九のホームページへのリンク
https://www.baden-tani9.com/
さて、いよいよ走らせます。先鋒は毎度おなじみのキハ58系とキハ65で編成した急行気動車からです。
普段はうちの小さなボードで細々と走らせていて可哀相なので、のびのびと走らせてあげようと引っ張り出しました。これまで散々試作続きでボツにしてきたので、せめてもの罪滅ぼし。
まずはホームに並べてみます。
キハ58入線
もうちょっと前に行けなかったんですかねw まあ、隣にいるフル編成の特急からしたら、往時の急行列車ってこんなもんでした。
昔は特急列車は食堂車ありの指定席たっぷりの長大編成でしたし、支線に向かう急行列車は止まる場所も控えめでした。と、昔話は置いといて、さっそく走らせてみました。
初っ端はいきなり鉄橋渡ってます。動画が短いのは、お決まりのカメラワークの悪さで、説明欄にも書きましたが、渡り切る前にカメラを動かしてしまい、続きは目が回る展開になってしまったからです。
小さいながらも鉄橋を走る姿を見上げるのは、なかなか好きなアングルです。先頭はキハ65でキロ28を含めた5両編成でしたが、今改めて観ると後ろがキハ58二連となっていて、ひょっとしたら冷房用の給電がいってないかもしれません。
ま、12月だったからいっか ← 反省の色ナシw
周回して足回りが温まったところで速度を上げていきました。いや、広いっていいですね。
トラスの鉄橋からトンネルに続く大きめのカーブを力行です。なかなか調子よく走ってくれます。
シーナリィの山は単体で見るとそう大きさを感じなかったのですが、改めて車両と比べると大きな山でした。Zゲージは小さな場所で走らせられるのも魅力ですが、大きな表現についても有利な縮尺模型なのがよく分かります。
この後もそうなのですが、走らせるのがあまりに楽しくて、動画がしょぼいのですわ。お許しくださいませ。
続いて夜行列車が明るいうちに走る
見出し変ですか?変ですね。第2走者はEF62試作の牽く往年の夜行急行列車てことで、能登なんかをイメージして24系寝台車を代打に14系座席車と組んだものを走らせました。
EF62はヘッドライト実装していたものの客車寝台車は真っ暗けなのと、外も明るかったので妙な見出しにしてみました。
夜行急行入線!
EF62のようなELが牽く能登のような急行列車。あ、片方パンタが寝てるw
下回りは昨年紹介の記事と変わらずEF66のままですが、台車枠は作成していたので、足回りの独特感はあるのかなあ。これも走ればまあ分かんないと思う(自分ではそう思う)ので、早速走らせてみました。
製品まんまの下回りは絶好調で、軽々と何周も回ってくれました。集電板に悩み中なので、早く解決して本物のEF62にしてやりたいものです。
気動車特急、渋く発車。
さて、最後のご紹介は、これまた新作のキハ82系です。詳細はEF62同様に紹介済みですので、以前の記事をご覧いただくとして、早速入線です。
キハ82入線♪
この色目は、やはり国鉄の特急気動車って趣です。ロクハンさんご自慢のボンネット特急電車と同じホームに並べられるなんて、誇らしい限り。
そもそもキハ82系は、私が好きということもあるのですが、ラジエーターの難しそうなキハ181系を手がける前に、貫通型ボディをとにかく作ってみようと設計したものです。キハ181系も随分乗りましたし好きなのですが、多分いつ作っても喜んで見てもらえると思います。
しかし、キハ82系は思い出たっぷりで、作りながらおセンチもたっぷりなスペシャルなんですね。だから一緒に181系を作っていきたい気持ちもあって頑張れるんですぅ!てとこですか。
まあ、思い入れはこれくらいにして、走らせてみた動画です。
目線を下げると、いい感じです。と、概要欄にもあるとおり、発車と同時に演歌のBGMが見事にシンクロw
ちょうど今くらいの季節に、日本海の黒い海をバックに青森に向かう白鳥って感じになりました。いや、全然狙ってなかったんですが、帰りの新幹線で観ながら、思わずクスッとくる動画になりました。
キハ82の動力は、ロクハンさんのショーティ用動力シャーシ1個です。勾配は走らせていないので分かりませんが(きっと補機が必要w)、平坦線ではスローも利きますしスピードも出て、なかなか余裕の走りです。
以上、動画も短いし写真も少ないのですが、山猫Zdayはお開きでございます。
ふり返ってみて…
大きなレイアウトでお腹いっぱい楽しんだのですが、走らせてみて気づいたこともいくつか。まずは、レイアウトやっぱり欲しいな、てことと、国鉄気動車って緑に映えるな、てことです。
レイアウトで走らせると、車はどれも生き生きとして見えます。当然と言えば当然ですが、うちに無いのがちょっと寂しかったりして。
今年は小さなものでもいいので、作ってみようかなとか思いました。Zゲージというレイアウトに有利なスケールを改めて気づかせてもらえたかなと。
キハ82点描
あと、緑に映える件ですが、これは写真を見ていても気づいた点です。
キハ65と木々の緑
この写真見て、車両の出来はともあれ、いい感じの色の組み合わせかなと思った訳です。こうなると、緑の多いレイアウトどうよ?なんて夢も広がります。
昨年は私事色々あり、なかなか模型に時間が割けなかった事情もありましたが、今回大きなレイアウトで遊べたことで、得たものもたくさんありました。最近設計のウデを上げるため勉強に充てた時間も多かったので、これからはレイアウトのことなんかも考えながら車両を作っていこうと思います。
ちょいと仕掛かりもご紹介
現在、鋭意設計中なのは、EF63とのコンビや定期運用終了で皆さまご存じの185系です。横軽の200番台と乗り損ねた0番台どちらもで、ボディは細かいところを除いて概ね完了しています。
試作に向けて図面を何度も見直し、実車写真とも見比べ直してかなりあちこち手を入れました。あとはクーラー横の踏み板部分、先頭車の信号炎管周りでボディは完了。
並行して、流用するロクハン115系下回りに合わせた組付け部分の設計を進めているところです。発注前に詳しく記事をあげるつもりですが、現在の状況を少しだけ。
以前から少しは設計具合も出してはいたのですが、今回、客室の窓と客室窓をいじった結果高さが揃うように前頭部が中心のはず、でしたが、下回りと合わせる段階で重大なミスが…。
なんと、車体の幅が違ってました。大ショック!
地下30mまで届くかと思えるほど大きなため息とともに、大幅に修正を入れました、はい。
ま、10分の数ミリの違いなんですが、ついでに前頭部の特急エンブレムやライト周りも位置と形状を再チェックし、修正を入れました。あと、ドアエンジンのカバーや細かいディテールも追加し、実車の写真と重ねても納得できる感じになりました。
この辺は別の機会として、いくつかスクリーンショットを。
窓と前頭部 ドア周りなど
窓と前頭部については、ドア周りディテールを追加する前のものです。あと下回りですが、115系の床板の寸法を取って同じものを設計し、合わせていきます。
先頭車床 スカート収まり具合
スカートの形状は置いといて、極力製品のまま使用することを念頭にしています。ヘッドライトはそのまま活かしたいし、室内灯も欲張ってみたい、そんな感じで進めています。
スクショは設計の合間に記録していたものですが、細かいご紹介については、今後の記事に乞うご期待です。
今回の振り返り
毎度ですが、記事の頻度が下がると長くなりがちなので、もっと頑張れ、てとこですか。まあ、時間は作らないとできませんから、努力かな。
それと、先日深夜番組の「Let’sトレ活」でも放映されましたが、ロクハンショールーム東京はその気にさせてくれますね。私が一人運転会で盛り上がっていると、外からガラス越しに眺めるイケメン外人さんが。
招き入れ、少し話したのですが、小ささに感心されていました。言葉はともあれ、不思議と模型を前にすると片言でも楽しく盛り上がれるものですね。
ショールームの方とも話しましたが、3Dプリンターを2台所有されていて、Zゲージに挑戦されているとか。お互いいい刺激になりました。
また、ショールームの大きなレイアウトのメンテナンスもされているとのことで、レールの手入れとか貴重な話も伺うことができました。ご時世なのでなかなかレイアウトもオープンにできないようで、いきなりでは持ち込み走行も難しいようでした。
とにかく眺めるだけでも価値があるショールーム東京ですが、開く時間も限られているので(この日は案内のとおり11時でした)、事前に連絡して伺うのが良いと思います。浅草寺も歩いて行ける距離ですし、こちらに向かわれた折には立ち寄ってみるのも良いと思います。
あと、東京に向かう際に、かねてより念願の夜行特急「サンライズ」に乗りました。いや、寝台特急はいつ乗ったのやら分からんくらい前でしたが、583系で名古屋に向かったことを思い出しつつ、いい思い出も作れました。
東京行き シングルでした 凛々しいわん
岡山で新幹線から乗り継ぎましたが、日中仕事でくたびれたせいか、もったいないくらいにぐっすり眠れました。早朝に東京に着き、寝台特急は動き回るにはとても良い交通手段です。
もっと走っていいと思うんですが、儲けうんぬんよりも貨物列車のスジが多すぎて入れられないという話も聞いています。新幹線も夜中に線路のメンテナンスがあるとのことですし、簡単にはいかないようですね。
いっそのこと、大動脈の山陽や東海ではなく、山陰や中央線走らせたら面白いかもしれませんね。いや、こちらも夜は貨物列車でいっぱいなのかな…。
とにかく収穫の大きかった東京行きでした。これを刺激に、模型も頑張ろうっと。
では、今回はこの辺で。