峠越え物語【第5話】185系200番台で3次形を待つ

峠越えシリーズの第5話として、出来心で設計している185系200番台が試作図面を上げられる程度になりましたのでご紹介をば。EF63の1次形取り扱い説明書に3次形の説明がありましたので、のんびりこさえながら登場を待つことにしましょうかね。

185系の設計にあたって

今回の設計を峠越えシリーズに入れたのは、ロクハンの下回りを使って気軽に走らせるグループという思惑があります。前回、EF62を生煮えで出しましたが、下回りをそのまま使うと「走りがいい」の他にも「照明にあまり悩まなくていい」というメリットがあります。

台車は悩み中で半ば沼状態であり、あまり気にしていると下回りにも手が付かないので、下回りは寸法を合わせてそのまま使っていきます。ホントは485系の台車を引っこ抜いて使いたいところですが、ちょっとお高いので、まだ我慢です。

今回は、EF63と繋げることを念頭に、200番台を中心にしていきます。

クハ185の顔つき

それまでの特急列車とは、形も色も刷新した面構え。形が割とあっさりした感じなので、近年の塗り替えも、なんだかしっくりきます。

小さめなエンブレムや大きな窓、ハッキリ見やすいヘッドマーク部が、さっぱりめの顔の中で大きな個性になっています。特にライトは是非光らせてみたいし、ライトケースとボディの境目を、小さなZゲージモデルでどう構成した方がいいかというところも気にかけてみます。

まずは、少しアップでいってみましょうか。

ライトケースは別構成にしてはめ込みにし、同じく銀色で縁取られているヘッドマーク部分も別構成にしています。ボディ周りのディテールは派手気味に見えますが、実際に造形するとかなり目立たない寸法です。

おでこがホイッスルのあたりからスラントしているため、この辺りのモデリングは出てみてから印象を見ます。形式図のとおりだと随分尖って見えるのですが、実物写真とモデリングを角度を変えながら見てみると柔らかさがあり、丸みの立ち上がりなどを見比べてきめました。

次に、正面と側面です。

ドアの手がかりの凹みはサフで埋まりそうなので、かなり気を付けて下地を仕上げる必要がありそうです。ドアエンジンのカバーも同様に、削ってしまいそうなので、あまり触らない仕上げになりそうです。

編成物の先頭車は本当に難しいところがあります。主に参考にしているのは形式図ですが、細かい寸法図を見ても3次元にしていくのは写真が頼りです。

3Dcadは線がある程度の太さで入りますので設計作業は楽ですが、形にして眺めることになるとまるで違う印象になったりします。極力直線の部分を拾い、その部分を崩さないようにモデリングするのが、今のところ私のテクニックです。

モハのコンビたち

続いて、モハ184と185です。これがないと電車は走りませんねえ、当然ですが。

種車の115系と185系では、床下機器の構成はもちろん違いますので、抵抗器の向きとMGの向きを目安に、組み合わせる形式と向きを決めました。今回、抵抗器とパンタ付とパンタ無しの組み合わせが違うので、動力車はパンタ無しのモハ184にしました。

以前設計したモハネと違い、直流電車なので屋根上の配菅などはあっさりしています。ただし、目立つ部分なので極力モデルに落としてみました。

モハ185屋根上

パンタ取付部はパンタをしっかり採寸し、受けの部分がずれないように設計しています。歩み板は、クーラー周り同様に角度がついたデザインにしています。

これらももちろん115系のシャーシをそのままはめ込んでいきますので、ロクハンの製品を採寸したものからシャーシの外形をモデリングし、当たるところ、はめ込むところを設計していきました。

うまく嵌れば、走りはあまり心配いりません。なにせ特急ですし、走り回ってナンボなのと、EF63と連結して走らせたいので、製品と同じ速度で走るのは、今回重要になりますしね。

サロもお忘れなく

塗装の時に窓枠の色でとっても悩みそうなサロ185です。竣工時ははっきりしたゴールドのようですが、近年の写真を見ると、ゴールド?シャンパンゴールド?それともカッパーっぽい?見ようによっちゃあシルバー?みたいな微妙な色調ですね。

窓の数も多いので、作る時は随分悩みそうではあります。

200番台はトイレ窓が0番台との大きな見分け場所になります。まあ、窓は小さいのですがねw

185系の屋根上は、本当にあっさりしていて、梨地の表面を塗装でどう表現するかと、クーラー周りの色をどうするかが凝るポイントになります。後述する0番台とも違いがありますので、見分ける部分に注意しておかないと大変なことが起きそうです。

私は随分そそっかしいですしねw

ヘッドライトとか

115系には、ヘッドライトと尾灯がありますので、EF62同様ファイバーで光らせます。このため、クハ185の運転席周りは少しにぎやかです。

クハ185先頭部

穴ぽこは、光ファイバーを突っ込むためのものです。ヘッドマークも明るくする目論見で、ライトの数より穴が多くなってます。

前後進ともにヘッドマークを光らせるつもりでいましたが、LEDの位置を確認するために通電してみると、驚きの事実が…。

なんとー! 後進時のLEDが赤いーーーっ!!!

どうするよこれ > 私( ̄▽ ̄;

まあ、悩んでも仕方ないので、このまま組付けてみて、まずそうだったら後進時は潔く諦めます。イチかバチかやってみるしかないですし、光ファイバー抜きゃあ赤く光ることもありますまい。

0番台とか

せっかく200番台を設計しますんで、色々と塗色が楽しめる0番台も一緒に設計しました。それぞれの違いを頭に入れつつ設計すると、これもまた楽しめるモデリングタイムになりますしね。

まあ、機能的に大きな違いはあるものの、私の見当違いはあるかもですが外見上の違いは派手なものではなく、先述のサロのトイレ窓、クハのタイフォン部分、屋根上クーラーくらいです。あと、画像はありませんが、0番台としてサハも設計済です。

クハのジャンパ栓も0番台、100番台、200番台、300番台と設計はしていますが、115系の下回りをそのままいきますので、今回は省略です。あとは塗装時に、200番台はクーラーキセがサロも含めてステンレス地色にすることを忘れなければ大丈夫でしょう、きっとw

今回のおまとめ

今回は設計中のモハ185系を紹介しました。EF63がらみで峠越えシリーズとしましたが、今後造形に入るところで、車両狂想曲第5番として記事にする予定です。たまたま第5話が第5番となりましたが、ベートーヴェンだと「運命」、ショスタコーヴィチだと「革命」と、なんだか因縁深いところに差し掛かったと自分で勝手に思っていますw

0番台、200番台ともに造形発注していきますが、Shapewaysは送料が張るので、他のモデルも一緒に発注することになります。何を発注することにするかは、これから考えることにします。

それにしてもEF63の3次形、私が勝手に出るのではと思っているのですが、不確かではありますので、ひょっとしたら1次形を購入しちゃうかもしれませんw
そうなったらそうなったで、まあいいんですけどね。しかかりのEF62もあることですから、のんびり工作しながら待つことにしましょうか。

さて、今回の内容とは全然関係ないのですが、現在愛用している3DcadであるRS CompornentsのDesign Spark Mechanicalの新バージョンが登場したようです。今回はVersion6です。

現在、データ変換用に追加有償ライブラリを買っていますが(10数万したw)、新バージョンでは、サブスクリプション方式で追加機能を有償利用できるようです。有難い。

次回は発注モデルも気にしているところですが、3Dcadの環境について記事を書くかも知れません。更新時期も気になるところです(反省)。

「月刊Zゲージマニアックス」にならないように、気をつけなきゃw

それでは、また。

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