動力シャーシポン付け劇場【第17幕】真打登場かっ!?

発想は簡単だけど工作が面倒な動力シャーシポン付けに新方式を考案。しかけと試作内容を今回は紹介します。オマケとして、ロクハンのキハ52の下回りを使用するボディも試作しましたので、ここらもご紹介。

ポン付けで悶々の日々

またも放置の日々が続きましたが、その間、数々の設計変更や新規設計、試作の仕上げに組立てガイドの作成なんかを優先して進めてきたため、ブログが後回しになっていました。試作作業にようやく区切りがつきましたので、ご紹介の運びに。

今回ご紹介する新方式とキハ52の利用については、組立てガイドを作成中に閃いたものです。以前からご紹介していますが、ロクハンショーティ用動力シャーシは、入手の容易さ、安定性、そして価格、どれをとっても申し分のない製品です。

しかし、この動力シャーシを組み込んだ車両の製作となると、集電方法の独自性により工作の自由度が低く、バラバラにして部品を活用する、はんだ付けにより配線を変える、シャーシを一部加工して組付けるなど、けっこう面倒な工作を伴います。それを改善すべく、私もこれまであれこれ挑んできたわけですが、組付けても細かい調整が必要で、いつも機嫌よく走ってくれるとは限りませんでした。

以下、過去の組付け記事です。

ポン付けV1(としておく)の記事
動力シャーシポン付け劇場【第2幕】電極との戯れ

ポン付けV2(としておく)の記事
動力シャーシポン付け劇場【第11幕】DF50でポン付け準備

そんなこんなで、状況を打破しようと使い勝手の良い小ぶりの動力シャーシを設計しつつ、組立てガイドを作成したりしていた訳ですが、これまでのポン付けシャーシの組立てガイドにおける説明が難しく、殊更に調整の勘所をどう書いていこうかが難所で、考え込んでしまいました。というのも、組立てには神経質な個所が多く、私はしょっちゅうやっているので慣れている作業、いわば職人的な工作が求められることが分かったのでした。

こんな部分は説明が難しく、かと言って組立てガイドと一緒に手取り足取りお伝えして回るのは不可能なので、詰んでしまった訳です。考え込んでも時間ばかり過ぎてしまい、時間が勿体ないので、頭のクールダウンを兼ねて小ぶりの設計画面を開き、井村屋の渋皮栗羊羹をチビチビかじりながらコーヒーをすすっていました。

ちょっと閃いた

小ぶり動力シャーシは、配線に細い銅線ではなくKATOのカプラーバネを使用するもので、知らぬ間にちょん切れたりする心配もなく、弄りすぎて配線がちょん切れた動力シャーシの二次利用にも使えるという都合の良い物なのですが、ここで余計な閃きが。

 集電板と動力シャーシの接続にバネ使ったらどうよ?

てことで、リリース目前にしてキハ58のシャーシを再設計しました。

名付けて、

 ポン付けV3!

動力シャーシとの組み合わせはこんな感じです。

竣工図はとっても代り映えしませんなw しかしながら動力シャーシは集電側台車を外すだけで、他に面倒な工作はありません。

作りかけのマニュアルから引っ張ってきたので文字がかかって見にくいですが、動力シャーシの蓋を開けることもなく、ウエイトを外すこともなく、微妙な調整も不要です。

試作してみた

設計が終われば発注です。届くのに少し時間がかかりましたが、パパっと塗装を済ませ、実際に組付けてみました。

組付け後、通電だけ確認しました。

私はテスター使いましたが、こんなもん無くてもいきなり走らせてみればいいと思います。走らない場合は、バネが集電の溝にうまく嵌っていない、もともと動力シャーシが不調、集電側の台車まで集電板が伸びていない、原因はこんなところで、いずれも明確なものばかりです。

いや、無事に走るし、工作も簡単。まさにこの劇場にして真打登場てとこですか。

あとは組立てガイドを作るのみで、やっと安心して公開できる準備が整いつつあります。これはこれで手がかかりますが、不安がないことは精神的にも楽なので、さっさか進めていきます。

もう一つのポン付け

本題のショーティ用動力シャーシポン付けではなく、キハ52の動力を使用したポン付けも設計し、試作しました。これはポン付け失敗の保険ではなく、「最初に作った時、どうしてたっけ?」と考えていた時に、現在DMMmakeで公開されているキハ52を使用する光造形のキハ58を作っていただいている記事をネットで見かけ、そう言えば、ってことで設計したものです。

見た目は当然ながら代り映えしませんな。元々このボディはキハ52の動力を使用することが出発点なので、設計の苦労はありませんでした。

キハ52の動力なんですが、長いこと両軸駆動と思っていたら、片軸駆動なのですな。てことで、組付け方向の矢印をボディにも追加しました。

組付けは問題なく、前部もスノウプロウ付きになって、なかなか良い感じです。一方、後部にもスノウプロウが付いちゃいますので、気になる場合はカプラーポケットを避けてカットします。

これも走りは全然問題ありません。作例の写真では「昭和にっぽん 鉄道ジオラマ No.37」の動力ユニットを使用していますが、ロクハン製品キハ52の下回りでも組付けを確認済みです。

牽引テストは行っていませんが、4両程度の編成は牽けると思います。そのうち別記事であげられればいいかなと思っています。そこそこ牽けるようであれば、キハ82の動力としてもいけるかもですね。

さて、これは工作が楽でいいのですが、いかんせんキハ52を買わないといけないので、お手軽って訳にはいかないかも知れません。ちなみに、前照灯の基盤を外す必要があるのと、室内灯の組付けテストは行っていませんので、悪しからずご容赦を。

今後のポン付け展開

ほぼほぼ今回の開発で完結を見そうですが、下回りを待っている設計保留中のものや、小ぶり動力も待っています。また、台車間の寸法を変えたものや、編成物を構成するのに2個ポン付けも展開しようと思っています。

思えば、ポン付けの始まりは2018年の3月でしたから、足掛け5年ですか。しつこく続けてきたもんですな。

ロクハンのショーティは海外向けのものも出てきましたので、供給もしばらく心配しなくて良さそうです。ただし、生産拠点となっている中国の情勢が気になるところでもあり、今後拠点の変更や値上げとかは覚悟した方がいいかもですね。

今回も試作の他にいくつか合わせて発注しましたが、輸送途中の中国深センでのトランジットに少し時間がかかりました。コロナだけの影響ならあまり心配はいらないのですが、電力不足の影響となると、今後影響が広がるのかもしれませんん。

DMMmakeさんの今後も然り、情勢も頭に入れながら開発を進めていきましょうか。

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