車両狂想曲第4番「ED75 700番台」【第6楽章】走行テスト

下回りテストの続編です。前回の台車組付け(:車両狂想曲第4番「ED75 700番台」【第5楽章】台車組付け)に引き続き、モーターを取付けて動作確認と走行テストを行いました。

台車の集電板

仮の組付けは済ませましたので、集電板がうまく目論見どおりに機能しそうかを事前に確認します。Zゲージは小さく軽いので、集電がうまくいくかどうかが安心して動かせるかどうかに関わってきます。

あと、ED75の床シャーシと台車の干渉がないかもチェックしておきます。ED75は台車の引張棒受けが台車の近くにありますので、ここが引っかかるとカーブが曲がれませんからね。

まずは、集電側の台車の様子を見てみます。

集電側の台車

床シャーシから集電板がしっかり頭を出しています。これくらい出ていれば、集電には困らなさそうです。

引張棒の受け部分も少し分かりにくいですが、手で持ってあれこれ回しても当たることはありませんでした。この部分、車輪の厚みの関係で設計が少しシビアになりましたが、誤って指で引っ掛けても折れることはなかったので、うまくバランスが取れたのではと思います。

次に、動力側台車を見てみます。

動力側台車

スミマセン、ピンボケでやんすが、こちらもうまく集電できそうです。持っていないのにうまく嵌っていますが、精度が出ているため、傾けても落ちてきません。

これからウォームギアのギアケースをギアボックスと合体しますが、シャーシとギアボックスは、最初きつめに嵌った感じがしても、少し左右に回しているとスムーズに嵌るようになります。ウォームギアのギアケースを取り付ける前に、引っ掛かりがなくなる感じがするくらい回しておいた方がいいでしょう。

では、両方の台車を組付けましょう。

2枚ともあまり代り映えしない写真ですが、最初の写真は、線路に乗せた時の高さ検証で、集電側の台車をシャーシ側に押さえて撮ったものです。2枚目は傾けて撮ったもので、斜めになってもなんとか集電板が顔を出してくれてます。

動力側の組付けは特に問題なくできたのですが、シャーシ側というよりもギアボックスにウォームギアのギアケースを組付けるのが、少しコツが要ります。

あまり力を入れ過ぎるとウォームギアのギアケースの爪が折れる場合があるとネットで見ていたのでビビッていましたが、

  • ギアボックスとギアケースが嵌る部分を確認しておく
  • 嵌る部分を意識して組付ける
  • ギアボックスをシャーシに押さえつけてギアボックスをはめていく
  • 上から真っすぐに組付けるようにする
  • 斜めのまま力任せにすると折れそうな予感
  • 嵌るのに少し力がいる

こんなところに気を付ければ、大事に至らないようです。

モーターの取付け

台車がシャーシについたところで、いよいよモーターを取り付けます。モーターの取付はジョイントを通してからモーターをシャーシに沈めていき、お尻を引っ掛ける方法です。

写真を見ていただければ、イメージが掴めるかも知れません。

モーター取付の図

ここでのコツは、2つほど。

  • 台車側のウォームギアのジョイントに入れながら取り付ける
  • モーターの上下を間違わない

モーターの上下は、最初にマークした側を間違えなければ大丈夫です。「UP」と書いた側を上にしています。

この状態でモーターに通電してみます。

パワーパックとモーターをワニ口クリップで接続し、電圧を上げていきます。動画ではなく申し訳ありませんが、無事にいやな音もなく回ってくれました。

まあ、製品からほとんど加工しないので、回りますよネ。取り急ぎ動くことが分かったので、シャーシ側の集電板を取り付けていきます。

シャーシ側集電板取付

シャーシ側の集電板は、KATO小型車両動力ユニットのものを取り外して使用します。

これから取付

ロクハンポン付けは集電板を別に用意しましたが、なるべく他の物を用意しなくていいように、取り外したものを使用します。ただし、動力用台車の収まりの関係で、もともとの動力用ユニットと同様な集電方法が取れません。

これからが今回の設計のキモになるのですが、集電板を垂直に取り付けて集電していきます。組付けの写真を見てみましょう。

集電板取付拡大

作業をやりやすくするためにモーターを外して組付けています。集電板押さえの高さが少し足らないように見えますが、遊びが足らないのと引っ掛かりが小さすぎてどうも緩みがちですので、再設計が必要なようです。

両方の組付けを終えたものと、KATO小型車両動力ユニットを見比べてみましょう。

集電板の向きの違いを見ていただけると思います。取付後の写真ですが、集電側の部分はモーターの受けがあり、高さの余裕がありません。

モーターのケースが金属製なので、集電板が上にずり上がると電気がショートを起こす可能性がありますので、モーターのケースに絶縁のためテープを巻いてから組付けることにしました。

試作なので応急的にマスキングテープを使用しましたが、何を使っても擦れると破れる可能性がありますので、ここは今回収まり等を検証したうえで、再設計するかも知れません。

走らせるっ!

正式な配線は後にすることにして、リード線でモーターと集電板を繋ぎ、線路に乗せて走らせてみました。

よく見ると、走ってますね(ウソ)。配線は雑ですし、モーター横の集電板が外側に出たりしていますが、うまく走ってくれました。

スローも利きますし、変な音もしません。集電もうまくいっているようです。

シャーシ側の集電板位置がもう少し下だと変な感じにならないようですね。あと、モーターにテープを貼った分モーターが少し上になっていますので、集電板位置の見直しと一緒に考慮します。

さて、うまく動きはしたものの、こいつは機関車です。少なくとも5~6両は引っ張ってもらわないと困りますので、最低20グラムは欲しいところですね。

ここで体重測定しておきます。

体重測定

軽いw

この動力の場合、動力台車側に余裕がありますので、ショーティ用動力シャーシよりも効果的にウエイトが積めそうです。ただし、ウォームギアのギアケースが思いのほか大きいのと首をふりますので、少し工夫も必要なようです。

とりあえず動くものになりましたので、この後はウエイトの乗せ方、集電板とモーターの接続、上回りボディとの収まりを検証しながら作業を進めていきます。

ここまでのふり返りですが、モーターの大きさが気になってきてます。設計上うまく収まるので、収まりは心配していませんが、集電板や配線の取り回しなど、組付けないと分からない部分もあります。

まあ、買ったものから極力ジャンクが発生しないように使っていくことも大切なのでこのままいきますけど、ホントは両軸モーター使ったりして全軸駆動にしたいところですね。非力なロコにならぬよう、仕上げていきたいと考えています。

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