車両狂想曲第4番「ED75 700番台」【第5楽章】台車組付け

ZゲージED75の700番代ですが、下回りのテストに入ります。今回は長くなりますので、台車組付けと動力組み込みテストの2回に分けて記事を書きます。

KATO小型車両動力ユニット

今回の動力は、ロクハンショーティ用ではなく、KATO小型車両用動力ユニットを使用します。以前少し書いたかも知れませんが、ボギーのタイプで、品番は「11-106(小形車両用動力ユニット急行電車1)」または「11-107(小形車両用動力ユニット通勤電車2)」で、どちらも試しています。

台車の側は使用しませんので、どちらでも大丈夫です。ただし、私の手持ちはいずれも改良品で、外部抵抗のないタイプです。

どちらか分かんなくても最近のはこれになっていると思います。どうしても気になる場合は、ネットで検索すれば出てくると思います。

ということで、分解手順は別に編集予定ということでご了承を。カバーを外した写真からです。

白いカバーを外したところ

ここで最初にやっておくことは、モーターの上側が分かるように何か書いておきます。私は「UP」と書きましたが、上でもなんでもいいです。

これをやっておかないと、上下逆だとコントローラーと反対側に走り出して焦ることになります。鉄道模型は、進行方向右側のレールにプラスがくると前進する規格がありますので、念のためにマーキングしておきます。

台車の分解

モーター側の台車はウォームギアのギアケースを外すと、シャーシから抜くことができます。集電側の台車は、少し思い切って引っ張ると外すことができます。

モーター側の台車は、台車のカバーを下に抜くとギアケースと車輪付き台車のカバーに分かれますので、台車のカバーからギア付き車輪を外し、車輪と車軸を分解します。

車軸と車輪を分解

車輪の分解は、まず、両方の車輪を持ち、回しながら引っ張ると片方抜けます。続いて、車軸を掴んで車輪を回しながら引っ張り、同様に抜けますが、どちらもあまり力は要りませんので、力加減をしながら抜いていきます。

同様に、集電側も車軸と車輪を分解します。集電側はギアがないので、ちょっと抜けにくいですが、車軸をヤットコやラジオペンチで軽く挟んでやると、少しは楽に作業できます。

注意点は、あまり力を入れ過ぎないことです。乱暴に扱うとギアが欠けたり、車軸がつぶれたりして、悲しいことになります。

車軸の長さを詰める

バックゲージとなる車軸長は、両端の幅が5.25mm程度が良いようです。私は試作なのでこんな感じですが、この部分については、ネットで、「NゲージのZゲージ化」や、「Njゲージ」とかで検索すると参考になる記事があります。

さて、普通に考えて、ギア付き車軸を両端揃えながらカットしていくのは難しいので、今回は治具を同時にプリントしています。

ノギスは0.1mm単位なので、0.05mmが出ているかちょっと分かりませんが、こんなところで作業していきます。早速、治具に車軸を入れて作業します。

車軸は比較的柔らかい材質なので、少しずつ削ることができます。途中、ノギスで寸法を当たりながら、5.2mmちょいくらいになるように長さを詰めていきます。

少しは削り過ぎても調整は利きますが、慌てずにいきましょう。続いて、車輪側の軸を切ります。

車輪の金属の車軸は、だいたい3mmくらいありますので、そのまま使用すると車輪同士がショートしたり、車軸に嵌りきらなかったりしますので、1mmくらい切ります。うーん、これが一番面倒だったかも。

まず、車軸に切る部分をマジックで塗っておき、それを目安に切ります。私は、ちょっと乱暴ですが、百均のペンチで切りました。

この車軸、かなり骨のある奴なので、力が要りました。また、すごい勢いで切った端がどこかに飛んでいくので、ビニール袋の中なんかで作業した方が安全です。

袋の中で切断

最初の車軸は何も考えずに切りましたが、ホントにビックリするくらいにどこかに飛んでいきましたので、お子様とかがいると大変ですし、踏むと痛そうなので、安全第一、注意しましょうね。

車軸の切断したところで、車軸の長さをあたっておきます。大体2mmちょいくらいで大丈夫です。

全ての車軸を詰め終わったら、元通りに車輪を車軸に入れます。

ギア付き終了の図

続いて、集電側も済ませますが、集電側の車軸はストローのようになっていますので、片側を詰めればいいので、少し楽でした。

集電側の車軸

全部終わったら、車軸の内側が大体5.25mmになるように少し抜くなどして調整し、無くならないようにビニール袋なんかに入れておきます。

車輪終了

機関車だから、4本で済みます。測りながらだから、助かったー。

台車へ組付け

動力ユニットの台車から集電板を外し、作成した台車に入れていきます。車体側から指で押すと、ポロリと取れます。

Nゲージの部品ではありますが、ちっさいですから、無くさないように注意です。まずは、集電側の台車から作業しました。

集電側は、装着した台車を少し広げながら車輪を組付けていきます。こちらは比較的楽です。

次に動力側ですが、こちらは少し面倒で、車輪と集電板をペアにした状態で、台車にはめ込みます。

ちょっとピンボケですが、こんな感じです。これで台車枠への組付けは完了ですが、実はNゲージの部品を使用するうえで、もう少し作業が必要です。

ギアボックスがこのままでは使用できないので、余分なところをカットしていきます。

内容は写真のキャプションのとおりですが、下部分の出っ張りと、カプラーポケットの部分をニッパーで取り、カッターナイフで平らにしておきます。これで準備が整いましたので、先ほどのギア付きの台車枠とギアボックスを合体させ、台車は完了です。

台車完了の図

最初は結構かかるかなと思いましたが、割とすんなりいけました。少し遊びが足らない気がしないでもないのですが、造形ガイドラインとボディとの出っ張り具合で、寸法を変えるかどうか考えどころです。

とりあえず、新しいシャーシに仮組みしてみました。

下回り仮組の図

レールに乗せ、しばらく転がしていると当たりがついたのか、難なく転がるようになりました。作業はここで一区切りです。

ちょっと車輪が厚いような気もしますね。車輪がもう少し大きくても良いくらい余裕があれば、KATOの短軸車輪でも入れてみますか。

いやまだ先がありますので、次いきましょう。いよいよ動力組付けます。

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