峠越え物語【第1話】EF63レビュウ

これまでの続編はひと休みで、今回OsakaZday2022に向けて仕上げた作品の記事を何回かに分けてお送りします。題して「峠越え物語」なんですが、ベタでしたかw

狂騒曲やら物語やらで毎度うるさい表題ですが、続き物があるようにするとヤル気の勾配も急上昇ですので、さっそく峠越え行ってみましょうか。と、以下がよろしいようで。

峠越えと言えば

碓氷峠がやはり一番印象が深いものです。廃止から25年経つ今でも、急勾配に立ち向かったロマンは、鉄道ファンの心をつかみ続けますね。

かつての峠越えや難所には、板谷峠、セノハチ、常紋峠、といった有名どころから、古くは御殿場線、宗太郎越えなど、電化や新線開通により解消に向かった個所もあります。全国探せばいろんな場所にあるようです。

今回、碓氷峠で「峠のシェルパ」と呼ばれるEF63がZゲージでも発売されましたので、そのレビュウと共に、一緒に活躍した車両達を作ってみましたのでご紹介します。

ロクハンのEF63

思いがけず登場してきたEF63ですが、アナウンスは今年の初め頃から情報はあったと記憶しています。489系が発売されることに合わせて開発されたように思いますが、鉄道模型好きであれば、一度は耳にしたことがある形式と思います。

EF63については、ネットでも多く情報がありますのでこの辺にしておいて、早速レビュウしていきます。

まあ、ショップで見ればわかるのですが、ロクハンの製品らしく、赤、黒、白でまとめられたパッケージで、裏もいい感じのデザインです。今回私は2次形、茶色(ぶどう色)の製品を選びました。

ツイッターでも書いていたのですが、手持ちの設計車両のうち、EF63とコンビを組める車両はキハ82かなということでこちらにしました。追って紹介予定のEF62も設計は進んでいたのですが、キハ82ならED42かなと思い、同色の方を選んだ次第です。

まあ、EF62は後期型を選んで設計していたのでEF63も近代色(青15ベース)かなと随分悩んだのですが、両方買う訳もいかず、EF62が後期ならEF63も後期が出てからでいいんでないかなと決めました。出るかどうかは分かりませんけど、なんとなくこの目算が当たりそうな部分を見つけましたので、後ほどに。

まずは箱から出してみます。

箱には、通常のロクハン製電気機関車と同様に1両ごとのケースに納められていました。出してみてみると、デフロスタ、ワイパーの表現と共に、角ばったサッシにきれいな平面のガラスがいい感じです。

あちこちに穴がほげていますが、ここに後付けのパーツを付けていきます。

後付けパーツがたくさんありますが、基本的にホイッスル、避雷器、ジャンパ栓、アンテナです。説明書は詳しく書かれていますのであまり迷うことはないのですが、よく見ると「3次形用」の文字が!!

後期型出ますな、これはw

いつになるかは分かりませんが、EF62も未だ完成という訳ではないので、期待して待つことにしましょうか。図らずながら楽しみが増えました。

それでは早速パーツを取り付けていきます。

ホイッスルの取付

ホイッスルに限らず細かいパーツばかりですので、ニッパーの他にピンセット、ハズキルーペ(パチもの可)など、拡大できるものがあると捗ります。

ホイッスルは、これだけ細かいパーツですが、前後があるようです。説明書をじーっと眺めていると、どうもホイッスルはT字型ですが長短があり、短めの方が前(窓ガラス側)のようです。

穴に差し込んだら奥まで入れますが、指などで力任せに押し込むと2枚目の写真、失敗例のように折れます。心も折れそう…。

予備もちゃんと用意されていますので、気を取り直して組付けます。押し込む時は、ピンセットのお尻側で、穴の真上あたりから「きゅっ」と押し込みます。

これが両側済んだら、次は避雷器です。こいつも負けずに小さいパーツです。

避雷器の取付

このパーツも前後があり、写真で右側に開いている溝が、後ろになります。閉じている方が前になります。

パーツの上面にスプルー(いわゆる、ランナー)が付いていますので、最初にパーツをつなぐ短い部分を切り離し、その後大きなランナー側を切り離すと形を崩さずに切り離すことができます。

切り離してから上面の縁を仕上げようとすると、パーツがどこかにいきます。また、ニッパーだと切り離すときに飛んでいくので、最初の要注意です。

さて、個人的には、このパーツの取付が難しかったです。なにせ丸いのでピンセットで掴んでると、

ぴーん♪

と、これまたどこかに飛んでいきます。コツはピンセットで掴むときは、力を入れ過ぎないことでした。

ボディに突っ込む側は平たくなっているので、どちら向きかを間違えずにボディに挿せば、変な向きになることはありません。ボディの穴に少し差し込んだら、これもピンセットのお尻で押し込みました。

まあ、これが慣れるまではあちこちに飛んで回り、結局予備までもれなく使う羽目になりました。途中から下にキムワイプを敷き詰め、パーツが跳ね回らないようにして作業して事なきを得ましたが、途中焦りました、マジで。

アンテナの取付

細かいパーツラストは、屋根上のアンテナの取付です。

こいつも人知を超えた小ささです。取り付けるたびに切り離した方が無難です。幸いにして2次形では嵌め殺しの蓋タイプなので、上下の向きさえ間違わなければ難しくはありません。

さて、ここまでくれば次はいよいよ見せ場のジャンパ栓です。

ジャンパ栓の取付

ジャンパ栓は2タイプありますので、間違わないようにします。説明書には取り外しを考えて接着しないように書かれていますが、取り付けると外せないのではないかと思えるほどカッチリと嵌ります。

説明書にはAタイプ、Bタイプとなっていて、Aタイプを取り付けることになっています。パーツを見ると「B」と書かれていて、

Aないやん、A。

と思いましたが、ジャンパ栓はBと書かれたパーツ群で、写真のとおり、Bの中から左側を選びます。よく見ると説明書にキチンと書かれていました。

説明書、よく読みまーす♪

これまでと違って比較的大きなパーツですので、これも取付に難しさはありません。穴に嵌ったら、パチっというまで差し込みます。

いや、取れそうにないw

てことで、最後にC’アンテナを取り付けます。

C´アンテナの取付

いよいよトリです。見るからに神経質そうなパーツです。

途中のお写真がありませんが、穴も大きく、取付自体は説明書どおりにつきます。取り付けていて思ったのですが、どうも左右がありそうな感じです。

いや、ハッキリとは言えないのですが、拡大してみるとなんだか左右で形が違いそうな気がします。取付後にポロリといくかどうかの微妙な差でしたが、実際はあまり気にしなくていいようです。

なぜなら…

ケースに入れたり触ったりしていると、向きに関係なくポロポロ落ちていましたからw

どうもこのパーツは、接着しておいた方が良さそうです。着けたら着けたで折れそうな気もしますが、堅めに嵌るくらいの気持ちで少量の接着剤を使って着けることにことになりそうです。

これは後日トライすることにして、全てのパーツが付いたところでいろいろ写真撮って見ました。

お写真いろいろ

まずは、当初目的のキハ82とのショットから。

ちょっとアップめで。

いやでもあんまし悪くないです、はい、自画自賛ですが。製品とツーショットてのは、なかなか勇気がいるもんですw

大きさからいって、やはり雰囲気を楽しむのがよろしいようです。カッティングマットではなく、レイアウトで撮りたいもんですな、改めて。

次にEF62タイプいってみます。もっと厳しいかもw

新旧が揃った時期があれば、ほんの短い間でしょうね。EF63の連結間面は、もう少し狭くてもいい気がします。

高さは、うーんEF62はもう少し低くてもいいかも知れませんね。アンテナ欲しいかな。

次にアップです。

EF63の細かなレタリングや標記が美しい。本当に細かく素晴らしいものです。

いや、やはり製品と並べると厳しいですな、スカートもちょっと残念。ただ、アップで見ても屋根の形はいい雰囲気です。

EF62の腰がちょっと高いのは、ボディが下回りから浮いてるのが原因のようですね。ボディとシャーシはかっちり嵌ったので、どこかが干渉してる可能性があります。

ボディのモニターは再設計するので、再度チェックします。

今回のおまとめ

分かりきったことではありますが、製品はよくできています。比べてみると、手作りモデルはやはり敵いません。

アップではなおさらですが、雰囲気で楽しむ分には全然いけるかなとは思います。今後3Dモデルをより良く仕上げるには手持ちの道具では限界があるようで、新たにツールを使う必要もありそうです。

滑らかさで言えば光造形に分がありますが、以前試した範囲では、細かい造形に不満もあります。逆に光造形に合わせた設計をする手もありますけどね。

モデル作成の腕もさることながら、こうして並べると単品の良さはもちろん重要ですが、編成や往時の雰囲気は車種が揃ってなんぼの気もしてきます。先日のOsakaZdayでレイアウトで走る編成を見たうえで考えると、一層そう思えました。

今後、茶色のEF63に合わせてEF62の前期作ってみるか、とか、185系早く作ってみるか、とか、妄想も広がってきます。ご覧になられた皆さんは、どう思われましたでしょうか。

次回以降は、このEF63の相棒として作成した車両の記事を順次紹介の予定です。前回の記事でも少し触れましたが、お仕事もありますし、週末の予定もつまっているので記事の進行は以前より遅いかもしれませんが、どうぞお楽しみに。

それでは、また。

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