新年一発目 in 2022

新年が明けました。遅ればせながら、おめでたくもあり、まあ変わらぬ毎日が始まっているわけですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

先のイベントは、反響はともあれ色々と感想やご意見をネット上ではいただいているようです。私もこれまで考えてきたこともあり、今後の進め方を整理するまでの間、Shapewaysのマーケットプレイスを一時停止することにした内容と、Shapewaysから届いた内容を記事にしました。

鉄道模型作成のライセンス

鉄道模型のライセンスについては、昨年マーケットプレイスを開くに当たりひととおり調べもしていた訳ですが、許諾料(1種数百万という資料は見つけることができた)が近年鉄道事業グループ各社の収益に貢献していること、個人と許諾契約は結ばない事業者が多いこと、国鉄時代のものであれば問題なさそうなことまでは確認済です。いわゆる「グレー」なものの分類に入るかと個人的には判断していた訳ですが、こと収益化と捉えられると色々と面倒なことがあることも事実です。

ここでグレーな部分を見直す観点から、最初に開くことになったDMMmakeのサイトも昨年色々と検討したうえで閉じようということになっていて、手続きは遅れましたがアイテムを全てクローズし、マーケットプレイスにもクローズする旨を表示したところです。同様に、Shapewaysも閲覧はできますが注文できないようにしています。

まあ、状況は再度ここで考え直す必要があるくらいに複雑で、いつも気になっている部分のため、再度見直す機会として一旦停止しています。

マーケットプレイスの立ち位置

そもそもマーケットプレイスを立ち上げたのは、欲しいものを欲しい人がデータの扱いなんかを気にせずに手軽に手にしてもらい、Zゲージ愛好者を増やしていくことが動機でした。当時は3Dプリントもポピュラーではなく、自宅に持たれている方も極めて少数派でしたので、きっかけとしたかったのが動機です。

その実現には、誰でも失敗なく組めるという点で難関も多かったことから開発も遅々として進まず、キハ58系などは5年またぎでなんとかまとまる位のペースです。私的には簡単に手に入るようにマーケットプレイス利用を考えたのですが、商売ベースと捉えられたのは仕方がないことであり、そう思う方が出てきた、ということが全てです。

権利関係を含めて専門家なりに相談してすっきりするまでは、あれこれ考えていても仕方ないので、Shapewaysは当面画像公開のみとしておきます。なにより今開発中のモデルに時間を割いていきたいですしね。

意匠権を覗いてみる

この記事を作成するにあたり集めた材料は多すぎるので、一番課題になりそうな意匠権について、面白そうな内容を一つ。意匠権で明確に問題が発生するのは、メーカーが先に出しちゃった製品がある(いわゆるパクリ)か、専用許諾の意匠が登録されてる場合です。

製品として出てるんであればわざわざ私も設計なんぞせずに素直に買いまーす、なんて独り言はいいとして、意匠権なんてどうやって確認するのかというと、調べる方法はあります。ポピュラーな方法として、特許庁の特許情報プラットフォームを検索します。

特許情報プラットフォーム(独立行政法人工業所有権情報・研修館)
https://www.j-platpat.inpit.go.jp/

この特許情報プラットフォーム、検索すると色々出てきて楽しめます。検索のコツはありますが、JR九州のななつ星用DLやプラレールが出てきましたし、目立つものとして新幹線やJR東日本の電車は軒並み意匠登録されていましたので、新しい車両と新幹線は近寄らない方が良さそうです。

あと、Nゲージのキットメーカーから動力ユニットの登録が多く見られたのと、KATOの模型用台車も登録されていて、ちょくちょく見ておかないといろんなところに足をかけそうです。意匠権に限って検索すると、画像付きの検索結果が表示されますので、興味のある方は覗いてみるのも一興です。

まとめっぽく感想

このままではZゲージもホントに無くなっちゃうんじゃないかとも思いますし、メーカーで新しいものが出しにくい今、バリエーションを増やしてすそ野を広げることで、少しは状況も変わるのではないかと思っています。就活の最中に「生業にするかと考えてみたり」なんてボヤいてましたが、ぼやきたくなる位に還暦ともなると就活は厳しく、シャレで言ったつもりでしたが、こんなところでも誤解を招いてしまったのでしょうね。

ブログではありますが、ご覧いただいている方も少なからずいらっしゃいますので猛省です。一方、仕事は無事に決まり、仕事が始まると忙しくなることから、今の時点で趣味を軽量化することは、継続していくためにも必要ですので、いい機会ではないかとも考えています。

ところで、マーケットプレイスを無くしても私的にはなんの問題もないのですが、代わりとして3Dデータを公開することを考えています。公開する3Dデータを使って3Dプリントサービス事業者へ造形を依頼する部分については、分かりやすい整理をし、作ってみたい人が少ない手間で造形できるよう準備をしておく必要があります。

サイトも見直す必要がありますので、お仕事へのリハビリを兼ねて、ちこちこと進めていきたいと考えています。

Shapewaysも届く

なんとなく新年らしからぬ内容でだらだらした記事になっていますが、先月造形を依頼したものがなかなか届かず、正月になっても手持ち無沙汰だったことも一因です。人は時間があると、色々と考えるものですし。

実は、ED75のパンタグラフ台のデータが誤っているものを送信してしまい、そのデータだけ再アップロードしたところ、造形依頼の振り出しに戻ったことで遅れたようです。まあ、無事に届いたのでなによりですが。

外箱
中身たくさんw

箱は一箇所潰れていましたが中身は無事でした。まだモノをチェックしていないので写真は後日として、今回造形したものは、以下のとおり。

  • オハ12系のボディと下回り、再設計分
  • ED75のボディと下回り等、再設計分

今回の再設計分の内容は、オハ12系は屋根カーブ見直しとカプラー部改良、ED75は以前公開した集電部分の改良とカプラー部見直しです。前回の記事でシークレット的に紹介したウエイトは、EH500のもので、イベントで最初に紹介したつもりが、以前少し紹介してました。

この記事の下から2つめ辺りです。
就活成らずとも図面捗る

今回造形依頼をしなかったのは、ED75のカプラー部見直しを反映したかったためで、他にも583系や気動車特急なども造形したかったのですが、順を追ってリリースすることを優先したい思いから見送りました。余計な色気を出さずにこれまでのものを仕上げていかないと、どれもリリースできないまま、また一年経っちゃいそうでw

さすがに長いこと設計と試作を繰り返して来ましたので、試作は印象や最終的な機能を確かめる作業に落ち着いてきたことから、リリーススピードを上げることが可能になってきたことも、今回の見送りに繋がりました。今後は試作の仕上げ作業をしつつ、設計しかかり分を順次発注していく当初考えていた流れに乗せていけそうです。

さて今年は。

前述のとおり、とにかく手持ちのリリースにかかりたいですね。仕事に就くと時間も限られてきますし。

試作も最低限に抑えられそうですし、新シリーズも設計したくてウズウズしてますから、どこまで頑張れるか。自分との闘いってことですかね。

ともあれ、いい一年にしていきたいものです。

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“新年一発目 in 2022” への2件の返信

  1. はじめまして、いつも楽しくブログ拝見しております。
    どうしても言いたいことがあったのでコメントしました。

    実物を元にした模型製作は問題ない行為なのでマーケットプレイスを閉鎖しなくてもよいと思います。
    閉鎖してしまうとそれこそ問題があったかのように見えるのではないでしょうか?

    1. 通りすがりの人さんはじめまして!
      polyです。

      いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。
      また、記事に関するご意見をいただき、とても嬉しく思います。

      実物を元にした模型製作とマーケットプレイスの閉鎖については、ご意見のとおりと考えています。
      DMMmakeはリメイクなどの課題があったため計画どおりですが、Shapewaysの閉鎖については、私としても避けたいと思っています。
      結構立ち上げるの大変でしたしね。

      ただ、文章の表現や画像などに、よろしくない点が潜んでいる可能性はあります。
      公開に向けて何度も内容の見直しはしましたが、今回も見直しの機会としています。

      話は変わりますが、法令関係とShapewaysの取り扱いを再度整理している中で、私の設計したものに関する著作権という課題が出てきました。
      データの公開が条件ということになっていますので、データの見直し後、アイテムを再度公開することになりそうです。

      これに取りかかるとブログの更新間隔が広くなったりするかも知れません。
      データ更新分の試作など少し時間が必要になりますが、これからもよろしくお願いいたします。

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