Zゲージ キハ58 Shapeways造形方法別レビュウ【前編】

もう一週間てな感じですが、先日Baden谷九さんオンライン定例会で少しお披露目したShapeways発注分の光造形、アクリル造形(並)とアクリル造形(上)について、前後編に分けてレビュウ内容を紹介します。

まずは切り離し

造形方法に関わらず、テスト印刷ではまとまった数を出しますので、少しでもお安く済ますため、パーツ同士をプラモのランナーのようなもので繋ぎ、1パーツのカウントとなるように依頼します。当然これらは仕上げに向かって切り離す必要があります。

3Dプリントで使用されている素材はレジンなのですが、この素材はプラモで使用されているスチロール系とは少し癖が違い、固めです。普段はプラモ用のタミヤ製ニッパーを使用しているのですが、刃こぼれ(刃が欠ける)が発生しました。

いい機会なのでニッパーの新調を決定。流行りの片刃ニッパーなんかいいかもと、行きつけの模型屋さんに相談し、購入しました。

そのブツはこちら。

このニッパーは、模型用片刃ニッパーとして最初にリリースされたそうで、決め手は刃の厚さです。スジボリ堂さんやらなんやらから、ネット上で評判の良いものもあったのですが、最新の製品はいずれも刃が薄く、レジン製のモデルだと刃こぼれの可能性が高いそうです。

店頭で試し切りをさせていただきましたが、最新の製品とも遜色ない切れ味で、絶対に刃こぼれしないとは言えないのですが、あえて人柱となっております。まあ、プラモでも使い方によっては刃こぼれする場合があり(プラモのガラスパーツは要注意らしい)、切れ味が良くて少しでも長持ちしてくれれば満足ですし。

ちなみに、こいつがダメなら、次はチョー高額な超音波カッターか、リューターのディスクを使用するしかなくなるので、ある意味重要な人柱ですな。てことで、切れ具合を見てみます。

パーツの切り離しは、少し離れたところで一度切り離し、その後パーツとランナー部分を切り離します。いきなりパーツのとこでやると、パーツが割れることがありますので要注意です。

まずはクリアレジンから切ってみましたが、切れ味はプラモと同様に、ヌルっとした感じで、切り口も惚れ惚れするほどの切れ具合です。つぎにグレイレジンを切りましたが、やはり固く、「パチっ」と音を立てて切れました。切り口も割れ気味で、バリを修正する必要があるようです。

いずれも注意として、バリとして作成した部分は、相当な勢いでどこかに飛んでいきます。しかも踏むと半端なく痛く、目に入ったりしたらとんでもないことになりますので、

  • メガネかける(※重要※)
  • お子さんがいる場合は細心の注意をする(※重要※)
  • 切り離す小さな部分を手に持って作業する
  • 心配ならマスクする(鼻の穴に飛んで入るかもしれない)
  • ビニール袋の中で切る(見えにくくなるのでバクチかも)
  • ビニール袋を頭からかぶる(窒息注意)

と、普段こういった作業をされている時と同様に、注意しながら楽しみましょう。こんなん原因で「モデル禁止!」とか言われたら、人生の楽しみ半減すること請け合いですからねぇ。

てことで、プラサフを吹くのに都合が良いように分割しました。あまり細かく切り離すとワックス除去や中性洗剤での洗浄の時にどっかいっちゃうので、ほどほどの塊にしておきましょう。

アクリル造形ワックス除去

光造形には必要ありませんが、アクリル造形はサポート材のワックスを除去する必要があります。特にShapewaysのものはワックスが残り気味なので、この作業は必要です。

今回も、以前紹介した(Shapewaysで造形【しょの3】DMMmake分と超音波洗浄)超音波洗浄機を使用しました。

今回も入れる水は、お風呂よりちょっとぬるめ、台所用中性洗剤を多めに二押しほどです。洗浄は5分間を2回、2回目は向き変えて行いましたが、水がモヤってるのを見ると、効果は抜群のようです。

水の温度が高すぎると変形しちゃうのは、相変わらずの注意点です。ここまで終わったところで水洗いし、乾燥してプラサフ吹きに備えます。

ところで、超音波洗浄機が手元にない場合は、クレオスの薄め液でもよく取れるようです。透明パーツでは失敗になりましたが(窓ガラス挑戦倶楽部【4枚目】クリア吹いてみた)確かに効果はある反面、浸け過ぎるとパーツが荒れたりするようで、他のサイトで試した記事がありましたから、ネットで検索してトライされてもいいと思います。

プラサフ吹き

超音波洗浄後、水分が乾燥したのを見計らってプラサフを吹きます。光造形は下準備はしていませんが、油っぼい手で触ったりとか汚れが心配であれば、中性洗剤で洗った方が良いかもしれません。

Shapewaysの造形では、後処理がついていますので綺麗でしたが、DMMmakeの分では未硬化のレジンが残ってたりしますので、その場合は取り去った方が良いようです。大抵の場合、それらは目に見えない場所の場合が多く、作業がしにくい個所になります。

普通はIPAを使用した洗浄になるようですが、レジンの種類によっては、他のものも使用できるようで、Shapewaysの造形に使用されているものは、レジンのメーカーサイトを見ると「IPAまたはエタノール」と書かれていますので、他の物を探すのも手です。なお、未硬化部分は洗浄でも落ちない場合があるようで、そのときは物理的に除く必要があります。

まあ、こいつが厄介で、未硬化とはいえ固い場合もあり、軟らかい部分は粘り強くくっついているので、状況によって後処理を考える必要がありますし、手や衣服に付くと、これまた厄介です。薄手のゴム手袋(使い捨てのやつ)なんかを使いましょう。

ただ、薄手のやつはサポートの後で破れたりして面倒で、あんまり思い出したくない作業ではあります。私は裏側に残ってたりしててもそのまま塗っちゃったりしてますが、こんな小さくて入り組んだものはあんまり向いていないのかも知れませんね。

さて、御託はいいとして、プラサフ吹きます。

改めて、よーさん発注しよったですなw

プラサフは通常の塗料の塗装と比べて近めで吹きます。相変わらずのクレオスプラサフ1000を使用しました。

てことで、プラサフ完了。バリの部分を切り離しました。

なにやら妙なものが目立つやつがいますなw

てことで、後編へ続きます。

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