車両狂想曲第4番「ED75 700番台」【第4楽章】上回りボディの仕上げ準備
前回スカート(ねずみ)と基本色(赤2号)を塗った記事を出しましたが、天気が良かったので、屋根(黒)を塗りました。
マスキング
マスキングは時間と共に貼っているとこが剥がれたりするので、天候が変わりやすいこの時期は、塗ると決めた日にそそくさと済ませ、塗装することにしています。して、天気予報により早速敢行です。
まずは、マスキングテープで大まかに線を出し、隅っこや凸凹がある場所は、マスキングゾルを使用していきます。マスキングゾルも使い勝手に慣れてしまえば、あまり難儀はしません。
マスキングテープで忘れがちなのが、貫通している場所からの吹込みです。写真では、パンタグラフ取付穴から吹き込まないようにテープを貼っています。
マスキングゾルneo、改
ED75は、前面のオデコ部分などに入り組んだ場所があり、ここをテープで全て塞ぐのは大変(私には無理w)なので、マスキングゾルで埋めていきます。マスキングゾルという商品はいくつかありますが、場所や広い場所や出っ張り部分にはマスキングゾルneoを、細かな部分にはマスキングゾル改と使い分けしてます。
今回の塗分けは入り組んでいますが、そこまで細かくないので、マスキングゾルneoを召喚しました。かき混ぜて蓋を引き上げると…
予想していなかったものが召喚されたようですねー。なんて落ち着いた余裕はなく、ずるずると引き出すことしかできない蓋をひたすら引っ張るしかない間、鳥肌立ちっぱなしでした。
半年ほど使っていない間に変わり果てた姿に変態したようですが、こんなに早いんだ、てのが素直な感想です。ま、それはいいとして、今からマスキングゾルneoを買いに出るわけにもいかず、マスキングゾル改を使って塗装準備です。
屋根の下地が正面に劣らずの荒れっぷりですが、試作モデルなのでご容赦下さいませ。にしてもすごい荒れだな…。
ホイッスル周りとかの塗分け線は、割と単純な線で分かりやすく入り組んでるんですが、マスキングゾルまで含めて、1時間程度ですか。写真の緑色部分が、マスキングゾルを塗った部分です。
黒を塗る
マスキングゾルが乾くまで待ったら、いよいよ塗装です。マスキングゾルは1時間程度で乾燥しますが、乾燥すると色が変わるので、時間は置いたけど心配な場合は、目安にするとよいと思います。
あははは、写真の写りが暗くてスミマセン。LEDスタンドを点けて写すと、光の加減でこうなってしまいます。
だって、暗いままだと見えないんですよ~。以後気を付けます。
さて、マスキングを剥がす際に、やはり塗り足りない部分を見つけました。タッチアップすれば済むのですが、マスキングをする際にも細かな作業になりますので、今回の結果をよくよく眺めたうえで、屋根の黒い部分のみ別パーツにする等、検討してみたいと思っています。
塗装後の穴加工
ED75で赤、黒、ねずみ色と塗ってしまえば、あとはタッチアップで大丈夫なので、全体に吹きかける塗装は終了にし、あとで取り付けるパーツ用の穴を仕上げておきます。まあこの作業は後でも構いませんが、後付けのパーツは小さいものになりますし、「取り付けてみて」どっちかが壊れちゃうと後悔しまくることになるため、今のうちが私的にはおススメです。
屋根上の穴 パンタの足
左側の写真ですが、一番上の並びの2個と同じ大きさの穴の並びの2個が、パンタグラフが入る穴になります。設計上、ボディ側の穴は直径0.7mm、パンタの足は直径0.6mmと、まるで遊びの余裕がないwww
パンタの足は平均0.6mmといったところですので、穴はこれからしっかりしあげていきましょうか。てことで、登場人物は、こちら。
まずは、0.7mmの穴が欲しいので、スジボリ堂の「ドリルビット5本組A」、金工用ですが0.4mmが1本、あとはドリル保持用のピンバイスです。これまで出てこなかった0.4mmですが、これは屋根上碍子の穴に使用します。
白く見える碍子が4本見えますが、右の日本が室内引き込み用の碍子であり、実物もそうですが、ちと他のものより太いです。いわゆるチクワのような構造、てか、周りがギタギタなパイプてとこですかね。
まずは、パンタ取付用の穴を、0.7mmのドリルで穴をさらいます。裏側からあまり力を入れずにゆっくり回していきます。
このドリルですが、説明書はこのようになっています。
説明書は、ドリルのパッケージ内側になっています。このドリル、ビット径が2.5mmあり、ハンドバイスがなくても手で持って作業できました。
軽く手に持ち、軽く回していけば大丈夫です。見かけはどうあれ、簡単に入りましたので、造形は正確にされているようです。
念のために全ての穴をさらっておきました。パンタは別記事で紹介することとして、この段階で仮のパンタ組付けはしない方がいいと思います。
というのも、パンタ側の足がざらついている場合がありますので、下手すると引っかかって折れてしまいます。もしやるとしたら、パンタの足をペーパーで少しこすってからにしましょう。
次に、碍子の穴、チクワの部分を0.4mmのドリルでさらいます。0.4mmはやはり細いので、ハンドバイスに挟んでからが良いと思います。
スジボリ堂のドリルがあれば良いのですが、模型屋の店主によると、0.5mmからの製品展開で、現在はないとのことでした。0.4mmのものは、ドリルも穴をさらう方も細く強度も検討がつかないので、軽ーく軽く作業していきます。
作業途中の写真はちょっと撮れませんでしたが、貫通後、碍子の頭に出ている、ドリルビットとまとわりついてる白い物。これはこの0.4mmの穴に詰まっていたサポート材のワックスのようです。
つまりの原因になりそうなので、2回ほど同じ作業をし、綺麗にしておきました。穴は2つあり、写真の左側の碍子についても行っておきます。
碍子に黒色がついているのは、マスキングゾルを取り切れていない部分でした。この写真で発見したので、取り除いておきました。
この碍子には、0.3mmの金属線を入れることを想定しています。少ないとは言え、なくても絵にはなるかも知れませんが、その気になれば入れられるように穴だけは確保しておきました。
さて、塗装や下地の粗さも目につきますが、試作とはいえ色が付き、目に見える感じになってくると愛着もどんどん湧いてきますね。次回はパンタ部分をやっていきます。