窓ガラス挑戦倶楽部【3枚目】アクリルを磨いてみる

前回から9か月ほど経過しましたが、久々の窓ガラス挑戦です。これまでアジリスタやUVレジン等に挑んできたのですが、ふと思いました。

 アクリル造形なので、そのまま磨いてはどうよ?

以前造形したものの中で、荒れていない面を見たときに、見事に透き通っていたのを思い出したので、トライです。最近滞っていたのは、こいつ磨いてたせいですw

アクリル造形の見かけ

そもそものきっかけは以前のことなのですが、最近のやつで状況をみてみましょう。

透明になってる感じ

随分綺麗な面で作成されているように見えますが、実はこの部分、サポート材のワックスが張り付いています。この素材、DMMmakeとかだと半透明とありますが、透明性はある程度あることが分かります。

しかし、写真は造形から日が経たないものですが、紫外線にあたるとバンバン黄色くなっていきます。前回のアジリスタ(窓ガラス挑戦倶楽部【2枚目】)も黄色味がかっていますが、アクリルは黄色くなると同時に透明性も失せ、濁ってきます。

ですので、日光、蛍光灯などから隠しておき、一気に作業を行う方がいいですね。モデルに組むと光に当たらない訳にはいかないので、UV対策を行っていきます(と言っても、大げさではないです)。

今回の素材

Shapewaysのキハ58の一部として造形していた前面窓ガラスと、キハ28の側面ガラスを磨いていくことにします。

磨く準備

磨いていくツールは、神ヤスの磨きシリーズで、2000番から10000番まで順を追って磨いていくことにします。今回は磨くものが小さく、平面も極力出したいので、スポンジ厚10mmのものをメインで使用しました。

磨かれる者たち

いずれも1センチ程度に見えますが、全面ガラスは部品を分けているため途中で切り離しますので、ほぼ5mm程度のものを磨いていくことになります。ちなみに今回は、裸眼で大丈夫でした(念のため)。

まずは、2000番で磨く

ネットで検索してみると、2000番はプラモのパーティングラインなんかを消すのに使うというものが多く、今回はプラモではありませんが、似たような部分がありましたので使っていきます。

積層痕

これはキハ58の窓で、これだけ拡大すると積層痕が目立ちますが、透明性はあるので、期待が膨らみます。うーん、パっとクリア吹いても何とかなりそうですね、そうすりゃ良かったかな、いやイケるとは思いますけどね、とりあえず今回は磨いてみて、手に負えなきゃまたパー吹きの回やりますw

で、磨いていきましょうか。

今回は水研ぎしました。ちっこいので、あらぬ削り過ぎを防ぐ、目詰まりしにくい、水で透明感を確認しながら作業できるかな、という目論見からです。

結果的には、アクリルは結構固いので、空研ぎでもいいかなと思いました。水平を確保しながら磨いていくのには、磨く方を動かす方が失敗が少ないので、裏面磨きの写真のように研いでいきます。

研ぎ終わりを見てみましょう。

2000番後

乾いたらこんな感じで、空研ぎしても同じ状態でしょうね。表側のザリザリが取れています。磨きにくい大きさですが、ここまで頑張っとかないと、後でまたここに逆戻りで魂抜けますので、手をかけておきましょう。

この写真は後期の窓ガラス(パノラミック窓)なので、端っこの部分は、5mmの曲がりやすい神ヤスを使いましたが、もう一つ薄い神ヤスの方が磨きやすかったかも。この辺りは、手持ちの資材でやればいいのかなと思います。

4000番から8000番まで

表面が整ったら、次に4000番から8000番まで順を追って磨いていきます。まず4000番と6000番でま磨いていきます。

ここで、かなり表面が滑らかになり、白っぽさが消えてます。次に6000番です。

このままでも良さげな感じですが、水気があるので溝が埋まって綺麗に見えるだけです。ここまできたら8000番をかけ、引き続き10000番で磨きます。

かけ終わりの写真ですが、水分が乾くとこんな感じです。前面窓ガラスはいい状態ですが、キロ28の方は、なにやら磨き残しな感じのモヤが少し入っています。

モヤってる…

磨きが足らないのか不安になりましたので、2000番から研ぎ直しです。かなり根性かけたのですが、結果はこちら。

ぐぬぬ…

この部分、上から下から斜めから観察すると、どうも表面のようなのですが、そうでないような。消えません(泣)

私の頭で考えられるのは、造形中に気泡が入ったりしたか?ぐらいですが、そう見える以外に理由がないので、多分違うでしょうw これまでアクリル造形で何か中に入っている経験もなかったですからね。

以前何かで見かけたことがあるのは、表面の微細な隙間にサポート材ワックスが入り込んでるってやつですが、もしこれだとしたら、この状態でできるのはラッカー薄め液につけるくらいですか。やってみる価値はありそうです。

次の工程

これまで作業時間は、通算半日てとこです。間にちょこちょこ用事が挟まったので、思った以上に日にちはかかりましたが。

とりあえずここでひと段落し、中性洗剤で水洗いをして乾燥させます。

乾燥なう

写真では分かりにくいですが、かなり透明で、なんとかアクリル造形を磨くだけでも行けそうです。側面ガラスの曇りは気になりますので、ちょっとトライはします。

この程度の曇りなら、組付けてしまえば光の具合や、拡大しないと目立たないのかも知れません。妥協か、はたまた別の素材か悩みどころですが、クリアアクリルを使用しても表面は荒れていますので、磨く手間は変わりませんし、反りを覚悟で光造形してみますかねえ。

ともあれ、まずは形にしてみることですかね。

この後は、UV対策と透明性の向上を狙い、UVクリアの艶有りを吹き付ける予定です。クリアとくればかぶりとの戦いになりますので、湿度が低い日を狙ってクリア塗装です。

いいね!ボタン代わりにバナーをクリックしてもらえると嬉しいです。

にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型へ
にほんブログ村

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です