動力シャーシポン付け劇場【第15幕】キハ58他走行テストとテストトラック

ロクハンショーティ用動力シャーシをキハ58の床下に組付けたので、簡易レイアウトを作成し、テスト走行。おあずけになっていたDF50も走らせました。

下回りの組付け

この動力シャーシポン付け劇場では、何度か動力シャーシを組付けていますが、最終的には手順にして、Wikiかどこかに固定コンテンツとして整理していきたいので、今回も作業を追っていきます。お腹いっぱいな方は、下の方の「簡易レイアウトの作成」からどうぞ。

まずは、動力シャーシを加工していきます。用意するのは、径2.5mmのドリルとあれば1mmのドリルにピンバイス、あと、写真にはありませんが、ピンセット、ハサミ、テスター等が必要です。

タミヤドリル

穴あけには、私はいずれもタミヤのドリルセットBと、精密ピンバイスDを愛用しています。ピンバイスはなんでもいいと思いますが、私は色んなドリルを使うので、愛用しています。

写真では、1mmのドリルをセットアップしています。集電板は2mm幅なので、2.5mmのドリルを使うのですが、いきなり大きな径でやると変なところにずれて開けたりしますんで(私だけかもw)、まずは1mmで場所決めを兼ねて下穴を開け、続いて2.5mmで開けていきます。

穴の位置が今一つ分かりにくいですが、動力ユニットの出っ張りの上側が円の中心高さ、左右の出っ張りの中央が中心左右位置になります。開け終わりの写真に光っているものが写っていますが、これは内部のウエイトです。

このウエイトがあると集電板でショートしますので、ウエイトを取り外します。動力側ではありませんし、補充は後で行うので、外します。

シャーシは、写真の位置にマイナスドライバーを突っ込み、先の方をモーター側に寄せると上部カバーが上に外れます。ウエイトも差し込んでいるだけですので、ピンセットを使用すると楽に外れてくれます。ウエイトを外したら、上部カバーを元どおりに組付けておきます。

次に集電板の準備です。おなじみ、KATOの集電バネを今回も使用しました。

KATO集電バネ

このパーツですが、手に入らなければ、0.2mm厚のリン青銅板を、幅2mmにカットしたもので大丈夫です。金属を切り出すのが面倒な場合は、KATO以外でも手に入りますので、探してみるといいでしょう。

集電板の加工は必要ですが、まずは集電板を動力シャーシに突っ込んでいきます。開けた穴から、車輪側に入っていくような感じで押していくと、うまく入ってくれます。

こんな感じで

ここで集電板を入れていくのは、集電板を曲げたり加工していくので、入りにくいことを想定していて、作業を楽に進めるためです。動力シャーシ側の集電板を少し押さえると作業はできますが、そのつどあれこれ道具を引っ張り出すのが面倒なので、この形で進めていきます。

次に集電板の電極としての準備です。平べったいままでは集電がうまくいかない場合が多いので、まず片方の集電板を抜き、先を斜めにカットし、少し曲げていきます。

先端のカットは、先端から5mmくらいのところから、約半分くらいのところを目標に行いますが、0.2mm厚であればハサミで大丈夫です。この作業は片方ずつ行っていきます。

カットした部分を内側に向けるか外側に向けるかですが、動力シャーシの集電部分には台車受けの部分が走行中の集電に影響するようで、今までのテストを踏まえ、写真の「挿入後」のようにカットした部分を内側に、伸びている部分を外側にするように集電板を差し込みます。

床板に動力シャーシを組付け

動力シャーシに集電板を取り付けたら、集電板が長すぎるので、カットする位置合わせをしておきます。

カット位置のマーキング

動力シャーシを床板に当て、余分になる部分のカット位置をマジックなどでマーキングします。ヘッドライトの取付を予定している場合は、折り曲げ位置を長めにする等、この時点で考えておきます。

注意点は、ここを曲げてしまうと、動力シャーシの取り換えの時に難儀な作業になりますので、ヘッドライト等の取付は、固定する方法ではなく、集電板に接触して電気を取り出すことを考える必要があることです。動力ユニットと集電側の台車までは間隔が開いていますので、写真で言えば動力シャーシの右側に穴が開いている位置がありますが、この辺りから取ることを考えます。

集電板のマーキングが終わったら、その位置で集電板をカットします。ここもハサミで作業しました。

集電板カット後

集電板をカットしたら、いよいよ床板に組付けていきます。カットした側を先頭に、床板に集電板を通していきます。

床板に止まっているのを確認し、床板と動力シャーシを、集電側台車のネジで止めます。

嵌る部分は少しひっかかって入る感じですが、無理に入れる感覚ではなく、じわっとした感じで嵌っていきます。あとねじ止めですが、ぎゅうぎゅうに締めこむ必要はありません。

以上で組付けは完了ですが、念のために集電側と動力ユニット側で導通があるかテスターなどで確認しておきます。導通がない場合、一度だけ動力シャーシがそもそもおかしかったことがありましたが、ほとんどの場合、集電板と動力シャーシの接触が悪いので、曲げ具合を調整して確認しておきます。

テスターが手持ちになければ、いきなり走らせる手もありますが、いきなり走らなかった場合はかなりな手探りになります(最悪、イヤになるw)し、他のことにも使えますから、安物でいいので買っておくと重宝します。私のは千円しないものを使っていますが、車に使用する導通テスターも片方がワニ口クリップになっていて作業がしやすいので、導通確認だけであれば、こちらもありです。

蛇足ですが、導通テストは0Ω(ゼロオーム)確認の位置で行います。導通テスターであれば、電球が点くかどうかを確認しておきます。

テスターの使い方は、ネットで詳しく説明されているページがありますので、参考にされるといいと思います。

簡易レイアウトの作成

細かい組付け作業が終わり、早速動かしてみたいところですが、少し気分を変えましょうか。テスト走行用に簡易レイアウトを作成しました。

これまでテスト走行は、その都度テーブルにレールを引き回していたので、買っておいたコルクボードに固定し、気軽に走らせられるようにしました。コルクボードはホームセンターで買ったもので、収納を考えて450×600です。

カーブ径は少し悩みましたが、開発で標準にしているR170を使用しました。ポイントはS字カーブのテストを兼ねてカーブの次に持ってきました。直線は220とりましたが、カーブがキツキツになりましたので、斜めに配置。

内側にポイントを増やしたら、少し遊べるレイアウトになりそうです。この大きさでも夢が広がるのは、Zゲージならではですね。

さてテスト♪

レールは仮置きですが、さっそく乗せて走らせてみましょう。

今回はどちらも絶好調で走り回ってくれました。事前に導通確認をしていたのが良かったようです。

スローも十分利きますし、しばらく走らせて遊んでましたが、床下ばかり走らせてもつまらないので、塗装半ばではありますが、ボディを載せて走らせてみました。

この先トレーラー3両の4両編成で見事に走り回ってくれました。以前ウエイトが必要だったのは、集電側の台車がうまくいってなかったのかも知れません。

実は今回、集電側の台車受けを見直しています。これまでは、集電を確実にするために集電板で台車の高さを決めるように設計していましたが、カーブで不安定になることから、動力シャーシに準じた方法に変更しました。

素人考えではうまくいかないかもしれないのは分かっているのですが、あれこれ試してみて良い方法を見つけたいので、あえて変更して挑戦した意味合いがありました。今回は「やっぱりこうなんだな」と納得がありましたし、製品の部品を使用するうえでは、製品と同じような方法による方が良いことも分かりました。

さて、写真ばかりでは面白くないので、YouTubeに動画をあげました。短いですが、興味があればご覧ください。今回ボディ仕上げ中の5両編成です。

テスト走行動画

少し音がジャリついているのは、先頭の後期型に組付けた動力シャーシがこんな音だったためです。途中でスロットルを開けると、ディーゼルらしい音で走り去っていきます。

DF50のテスト

なかなか手付かずだったDF50も走行テストを行いました。動画はありませんが、するすると走り出してくれました、直線は

なんだかカーブでおかしなことになってます。しかし、何周も走ってくれるんですよ、元気に。

原因は、スカートとカプラーポケットの干渉でした。

そうです、動力シャーシと動力台車との遊びが大きすぎて、スカートと当たってしまってます。ほんのちょびっとなんですけどねえ。

もうこれは仕方ないですね、再設計です。直線がいいだけに、少し凹みます。

再設計の内容は別シリーズでやるとして、走らせる部分では満足した結果になってきているので、ポン付け劇場もそろそろ終幕が近いかもですね。あくまで、「かも」ですがw

簡易レイアウトのレールを固定

ひと通り走らせてテストも無事終わったところで、簡易レイアウトの仮置き線路を固定していきます。ベースがコルクボード、厳密には表面がコルクで中がスタイロみたいなフォームのようで、苦労なく固定できそうです。

これが終わらないと、後片付けに時間を取るので、次回の走行テストがいつになるか分からない事態を連れてきそうなので、さっさと終わらせます。

今回は、KATOの「釘」という、なんのひねりもない製品を使って固定していきました。正式には「釘(13mm)」という商品名で、型番は24-015です。

KATO 釘

グラム売りで何本入っているか分かんないんですが、こんだけありゃあ、まあ大丈夫でしょう。レールの固定方法はロクハンさんがYouTubeで動画を公開されているのでそちらを見ていただくとして、動画では固定用の穴を押しピンで開け、犬釘を使用する例となっていました。

まあ、こちとらKATOさんの「釘」なので、寸法当たってからドリルでレールに穴を開けます。

押しピンでも大丈夫な気もしますが、ドリルの方がさっさか進みますので、レールを一度バラシて、再度レールを並べ、開けた穴に釘を刺していきます。前述のとおり、中身はフォームなので、作業はすいすい進みます。

て感じで、作業完了。

作業完了

これで手軽に走行テストができそうです。このシリーズも終わる「かも」知れなくなってからでなんですが、早くやっときゃ良かった。

最後に、固定前ですが、5両編成を乗せた写真です。

仮置き線路ですが5両の図

このサイズ感なら、このコルクボードでレイアウトもアリですね。直線部分は2両分ありますし、Nゲージの600×900て感じです。

欧州の車両は25m級なんてありますので、カーブでオーバーハングが大きい感じもありますが、日本車両なら違和感も少ない気がします。いっちょ作ってみるかって気になりました。

カーブはR170なので、NゲージならR248てとこですか。天賞堂のSLは厳しいかもしれませんが、サイズ感は手ごろでお気軽にいいかも知れません。

おっと、走らせるものが先ですね。

さて、話は脱線しちゃいましたが、長ーい第15幕はこれにて終了です。次回はいつになるのか終わるのか私にも分かりませんが、今後もなにとぞご贔屓に。

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