車両狂想曲第7番「SL(仮)」【前夜祭】
3Dプリンターを購入したものの購入予定の機材を1つ忘れていて、SK本舗さんでは取り扱っていなかったので未だ届かず。届くまでのしばらく、前回記事にしていましたナゾのSLについての投稿になります。
で、結局形式は。
見れば分かる方が多かったのではないかと思います(そんなに多い方に見てもらっているのか?)。ボイラーの太さから現役活躍中のC61のようではありますが、キャブの前面が斜めに切り落とされている点と、堂々としたテンダーをどうしようかと不安が一杯な様子から、C59しかないかな、と勝手なナゾかけとお答えでございます。
C59を選んだのは、国会図書館で詳細な図面が手に入ったので、これなら最後までいけそうだと踏んだからです。実際3DCadでデザインしていると、小さな部分の寸法が分からず、設計しているよりも形式図や写真とにらめっこしている時間の方がはるかに長いため、各部の詳細が分かることは非常に大きいです。
特に蒸機の場合はディーゼルカーや客車と違い、いろんな補器があちこち目立つところにありますので、これまでもなかなか踏み切れずにいました。一応今の設計具合は、
キャブができたかな~
くらいの感じです。
手すりがありませんが、キャブ全体を映したのがこれしかなく、ご容赦くださいませ。手すりを付けたスクリーンショットはこいつです。
と、この手すりは実寸通りだと0.1mmちょい。浮かせたかったのですが、造形できない可能性が大きいので、ちょっと太らせています。
細かい図面がありますので、取り付け部も細かく設計してみました。
ここのネジと思しき部分は、0.08mm径で造形していますが、こんなん出るんかなあ…。まあ出ても肉眼じゃあ分かんないかもしれませんが、挑戦です。
多分出ないw
てことで、これからボイラー周りのこまごました部分に移るのですが、いよいよ避けて通れない箇所があります。ボイラー周りの肉抜きです。
これまで引けている上回りを裏返したのが、次の画像です。
さすがにこんだけじゃ訳分かりませんので、抜く部分を図にしてみました。
図の赤い部分を、ROKUHANさんのC57に合わせてくり抜きます。上の図にはありますが、空気圧縮機やエアタンクを設計する際に、どこまで下回りの逃げを作っておく必要があるのかがこのままでは設計できません。
設計してもよいのですが、単純に丸棒にできない部分や、前後関係を考慮した設計をしていかないと、全部表現しきれない可能性があるからです。ROKUHANさんの図面があるわけではないので、採寸ですね。
てことで、分解タイムの始まりです。
バラす。
と、ばらす前に探し物が始まりました。なにせ去年はいきなり入院でしたし、退院後もあれこれ積み重ねて整理なしでしたので、部屋は大変なありさまに。
リアルだと見苦しいので、モザイクしてます。この中からカッティングマットと精密ドライバーを発掘します。
そもそもレイアウト作るかと準備始めてた頃でもあったので大変なことに。なんとか探し当て、埃を払って分解開始です。
中古とはいえ、いきなりバラすのもなんですので、しばらく眺めます。いや、改めて手にすると小さいですが、さすが製品ですね。
ロッドも十分細く、ほんとに素晴らしい模型であり、製品だと思います。ほんとにこれに挑戦するのか自分を疑ってしまいますが、考える暇はありませぬ。
情に絆される前にやっちゃいますw
で、分解ですが、今回は上回りを外すだけになります。あまりネットにも情報がなく、バラした写真があったので構成を頭に入れ、やりました。結果的に、ドライバー一本で上回りは外せました。
念のために記録として分解するための写真を載せますが、分解をお勧めする意図はありません。神経質な部分も多く、元に戻らない可能性が非常に高いです。
分解は自己責任となりますので、よろしくお願いします。
さて、マイナスドライバーの一番細いやつを使い、上回りと下回りの間に突っ込んで外しました。
相変わらず嫌な汗をかきましたが、上回りと下回りは、上記写真の火室の部分とシリンダーケースの部分で留まっていました。
火室部分 シリンダー部分
と、これであとは採寸ざんまいです。採寸は相変わらず愛用のおつとめ品ノギスであちこちあたっていきます。
いつまでこれにかかれるか分かりませんが、とりあえずこれで設計は捗りそうです。目をいたわりつつ、ゆるりと進めますか。
本日のおまとめ
3Dプリンターでの造形は、モノが揃わないとどこかで作業が止まってしまいますので、それまではお預け状態です。C59の設計にうつつを抜かす日々が続きそうですが、機材よ早よ届いてくれw
ざっとのおまとめいきます。
- ROKUHAN製C57はいいぞ
- C59設計も本格的になりつつある
- 他のしかかりを忘れないよーに
- 分解は自己責任で
- 国立図書館さんよありがとう
そんな感じで、次回は造形にかかりたいが、片付けのこと忘れとるなw