下松のD51

しばらくキハ58作成記事が続きましたが、先日要件があり、山口まで出向いた折に静態保存のSLに出会いましたので、その記事をひとつ。

山口県下松市笠戸島

下松と書いてなんと読むか。ご存じの方も多いとは思いますが、「くだまつ」と読みます。

この地名は、以前コンテナ流通に関するお仕事をしていた時に出会いましたが、当然なんと読むかは分からず、同僚に尋ねたのが出会いでした。山口県内最大のコンテナターミナルとなる徳山下松港の名前の一部で、この港湾では石油関連の輸出入や国内への流通を担う拠点となっています。

下松市は日立製作所笠戸事業所が近傍にあり、現在は新幹線が製造され、同港からも全国に搬送されています。通りかかった工場では、新幹線が屋外に置かれていました。

どこ用の車でしょうねえ

尋ねた笠戸島は、この工場の先から橋を渡ったところにあります。SLは、昼食を摂った国民宿舎の駐車場に佇んでいました。

出会ったカマ

場所は、笠戸島の国民宿舎大城の第3駐車場です。

正面から

形式は、皆さまお馴染みのD51です。この592号はここ下松で製造されたカマのようです。

経歴票

駐車場に面しているということもあり、周囲に車がどうしても入ってしまうのでアングルが決まらず、うろうろしてるうちに全景は撮り忘れてしまったのですが、ぱっと見でしっかりした印象を受けた保存状態でした。

キャブ周り

後で調べてみると、ボランティアの方々が熱心に手入れをされているとのことで、銘板も鈍い輝きを放ち、オリジナルのまま磨きこまれているようです。

ビッグエンド周り

特に動輪やロッド類は、よくある保存期のようにシルバーでペイントされたものではなく、地肌が磨かれた状態でした。クロスヘッドも油染が残っていて、今にも動きそうです。

クロスヘッド

ボディや補器類も上塗りを重ねたぼってりとしたものではなく、シャープな状態です。

この保存機の素晴らしいところは、キャブ内も綺麗に手入れされているところです。メーター類やその他機器類も、ほぼそのままの状態ではないかと思いました。

運転席から外を眺めてみます。

運転席より

左側の機器が下を向いていますが、広がる青空、手元の速度計、日差しの暑さも相まって、往年の仕事場の雰囲気を残していると思いました。いろいろ写真も撮ってみます。

ホームから見上げた感じで1枚。

キャブあおり

シリンダーカバーに空の青が映る。

デフあおり

機関車のエンジン自体も素晴らしい状態でしたが、テンダーも細かい部分までお手入れされていました。

テンダー内部にも入ることができました。テンダーからキャブを臨みます。

テンダーからキャブを見る

載せきれないほど写真を撮りました。本当にいい状態です。

最後に雄姿を1枚。

凛々しい

立ち寄るだけではもったいないほどでした。また会いたくなる1台です。

このD51ですが、ボランティア活動が盛んなようで、ホームページで活動内容やイベント情報を発信されています。私は遠方なので気軽に出かけるわけにはいきませんが、機会があれば出向いてみたいと思いました。

参考までに、ホームページへのリンクを貼らせていただきます。

 笠戸島D51592を燦かせる会:https://www.d51592.jp/

いや、模型もいいですが実物もよい、すこぶるよい。

おまけ(笠戸島観光情報)

ここ笠戸島は、ひらめ養殖がされており、とても美味しかったです。ほぼ地産地消のようですが、お刺身の歯ざわり、味、そして香り、最高でした。

コロナ禍によりどこでも食べられる状況ではないようですが、国民宿舎大城ではいつでも食べられるようです。私もこちらでいただきました。

定食をオーダー

観光地もいくつかあるようで、時間があればゆっくり訪れたい場所でした。

夕日の景勝地から、はなぐり岩を臨む

観光地かどうかは微妙ですが、ついでに1枚。

タンカー座礁跡

なんたる地球感のなさw

映画「猿の惑星」を連想しました(古いぜ~)。近づけない雰囲気が独特の風景感を醸し出しています。

夕日をバックにすると、面白い写真になりそうですね。まあ、時間ないのでまたの機会があれば。

以上、オマケ情報でした。

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