車両狂想曲第4番「ED75 700番台」【第11楽章】シャーシ組付け・ウエイトは?
2通りの集電方法を再設計したED75用シャーシですが、塗装を済ませてモーターの組付けを行い、前回届いていた金属製ウエイトとタングステン粘土による補充具合の検証も併せて行いました。
集電板垂直配置シャーシの粘土詰め
言葉にすると物々しいですが、要は当初の設計内容では集電がおぼつかなかったため、シャーシ側集電板の位置を下げ、より台車の集電板と仲良くしやすいように再設計したものです。実はこのシャーシ、タングステン粘土用に設計しています。
ウエイトの設計に関しては、以前記事を掲載しています(車両狂想曲第4番「ED75 700番台」【第9楽章】集電&ウエイト補充対策)が、タングステン粘土用は第1案のものになります。シャーシ内部に粘土を詰め込む仕様から、モーターの組付けに先立って詰め込んでいきます。
まずは粘土の具合を知るため、粘土ケースに詰め込んでみました。
この粘土ケースですが、重量0グラム!お値段以上てか、お値段なりの秤ではなんとも悲しいですね~。道具に金かけた方がいいってことですかw
と、めげずに粘土を詰め込みます。粘土は粘り気が強く、腰も強い感じで、小さく分けるには、ちぎるかカッターナイフで刻むことになります。
今回は爪楊枝を使いましたが、先の平らな細い物を使うと作業がしやすいと思います。けっこう頑張って詰め込みましたが、さて重量はいかに!?
えええええ!誤差かも測り方かもと何度も測り直したのですが、労力が報われたとは思えない1グラムw
思わず脱力。
まあいいでしょう。1ってことは、この下に見えない数字が隠れているに違いありませんから、シャーシ側に詰め込んだトータルで見ていきましょうか。
と、続いてシャーシです。同じ要領で詰め込んでいきます。
これは1グラム つめつめ… ホントかよw
脳内では5グラムくらいいけると勝手に予想していましたが、まさかの3グラム。これも辛いw
期待のタングステン粘土、本気出せよ!
と、誰に言っているのか分かりませんが、とりあえずトータルで測ってみます。
うーん、ちと納得できかねますが、4グラムですな、仕方ない、こんなもんなんでしょうな。凹んでても仕方ないので、モーターを組付けることにしますが、この粘土、ひょっとして電気通しちゃうかもと大きな疑問が。
この粘土の位置が、ちょうど集電板と配線の位置に重なるので、粘土でショートしたらシャレになりませんから、今更ながら導通を確認しました。
テスターの電池がGOODなことをまずは確認し、何度か当てどころを変えて確認しましたが、大丈夫です。絶縁ばっちりです。
どうしても粘土で走らせたい場合は、集電板辺りやらなんやらに粘土を大盛りに積めばなんとかなりそうです。
かなり工夫が要りそうですが
さて、粘土の詰め込みが終わりましたので、モーターを組付けます。
第1案モーター組付け
第1案で設計したシャーシですが、これには前回テストで使用したモーターと集電板を使用しました。モーターと集電板ははんだ付けが必要です。
この辺りの作業は、以前の記事(車両狂想曲第4番「ED75 700番台」【第7楽章】下回り仕上げ)を見ていただければと思います。
てことで、組付けました。
モーター周り 動力側 左側がんばれ!
再設計で集電板の当たり個所を見直しましたので、割とすんなり組付けることができました。前回は、集電板が上にずれることが不良の主な原因だったようなので、少しは改善されると思います。
集電板を縦向きに配置することは、幅がシビアなNゲージ用動力には画期的方法と考えていたのですが、神経質な場所が意外に多く、組付けの際にも台車の集電板の外側にないといけないので、あまり良い方法とは言えないかも知れません。元々の動力ユニット同様の第2案がうまくいくのであれば、お蔵入りの可能性大です。
第2案モーター組付け
こちらは新たにKATOの小型車両用動力ユニットを分解し、取り出したものを使用しました。この方法もはんだ付けが必要ですが、第1案と同じものになります。
モーター周り 動力側 集電側
設計に苦労した甲斐あって、組付けもすんなりいきましたが、集電板がシャーシからはみ出しがちなので、ここがボディとの組付けでどうなるかが課題です。集電側、動力側ともにボディと当たる個所がとっても薄くなってしまい、なんとか造形されていますが、強度的にはアキレス腱になっています。
ここはうまく走れば動力部との当たり具合を検証し、再設計していくことになります。ボディ側の薄い部分は不要になるかも知れません。
ここで前回届いた金属製のウエイト(車両狂想曲第4番「ED75 700番台」【第10楽章】Shapewaysでウエイト使えそう?)と合わせてみます。
集電板とは… 当たらない模様
ウエイトはさすがに電気通しますので、集電板とのクリアランスをチェックしておきます。設計上、幅と高さを見込んでいましたが、見た目上大丈夫のようです。
総重量チェック
モーター組付けが終わりましたので、総重量を量りました。まずは第1案から。
期待してたんですけどねぇ、トータルで3グラム増量に留まりました。あ、粘土ケースの位置が前後反対だわw
まあ、これくらいあれば客車数量は牽けるかな。素でも2両はいけましたから、3両くらいか?
ブルトレ牽けないかもw
組付けて走らせてないのでなんとも言えませんが、動力まわりを中心に軸重をあげられますので、6両くらいはいけるかな…。ここは検証ですね。
さてお次は第2案です。
よしよし、これは期待どおり。20グラムといえば、某社DD51と同じですね。
某社DD51の牽引力レポートでは、平地で北斗星12両牽き出せるとありましたので、ゴムタイヤが片輪のこいつでも、8両くらいはいけるかも知れません。もちろん期待ですがw
今後の予定
キハ58系の仕上げとDF50の仕上げを同時に行っていますので少し先になるかも知れませんが、走行と牽引力のテストを行っていきます。ED75は、ブルトレでもコンテナでも旧客でも牽くものを選びませんから、楽しみにしながら進めています。
もちろん、今仕上げ中のもの達も走り回る姿を楽しみにしています。思い通りにいかないこともありますが(いや、むしろ多いかw)、Zゲージの自作の道を突き進んでいきたいと思っています。
いや、走り回るところを見ると可愛くて仕方ないですからねえ。