車両狂想曲第1番「キハ58系」【第26楽章】高精細アクリル造形下地処理
Shapewaysに発注していた高精細アクリル造形分キハ58が届きましたので、ボディ下地を仕上げていきます。キハ58系公開分として見本になるかもなので、高精細分の仕上げ方として軽く整理です。
モノが届くと更新頻度がダダ下がりですな。てことで、久々の投稿いってみます。
大量に届く
まあ、大量に発注したので、大量に届きました。
今回は10個ですが、キハ58は高精細分のボディと通常分のシャーシ(床下)が別なので4両分8個、DF50の通常分が1個、白い紙の上に薄っすらと見えるのは、キハ58のマスキング用治具で、折れないようにボール紙の裏打ちがラップで巻いて納品されていました。これからワックス除去に入りますが、窓ガラスは曇りを避けるため、超音波洗浄をせずに工作していきますので、あらかじめ窓ガラスパーツは切り離して別に保管します。
窓ガラス切り離し ワックスべったり
以前の記事でアクリル造形のガラスは挑戦しました(窓ガラス挑戦倶楽部【4枚目】クリア吹いてみた)が、今回はさらに良い仕上がりを求めて、新たな挑戦を行います。← 懲りていないw
ワックス除去にもうひと手間
ShapewaysはDMMmakeと比較してワックスの付着が多いように思います。ボディはともあれ、窓ガラスは下手すると曇ってしまいますので、洗浄機やシンナーに頼らずにいけそうな方法をとってみます。
と、まずは造形具合を見ていきます。通常分のアクリル造形との違いは、以前の記事(Zゲージ キハ58 Shapeways造形方法別レビュウ【後編】)を参照してみてください。とりあえず、超音波洗浄機にかけ、乾燥させた状態です。
ボディ横から 屋根上
ボディ横からの写真で、白っぽいのは残っているワックスです。結構残っていますね。
屋根上ですが、クーラーの前になにやら光る部分が…。
消えたw もういっちょ
指でこすると消えました。間違いなくワックスですね。
ワックス分はお湯で洗浄すると効果が上がりますので、超音波洗浄機でも40度くらいのお湯で作業をしています。これ以上熱くすると、熱で歪みが出る可能性がありますので、ラッカー系の薄め液で洗浄しました。
普通のシンナーだと、これまた歪みが出るようなので、Mr.カラーの薄め液で洗浄しました。キロ28の窓ガラスで使った方法ですね。
まずは薄め液をビニール袋に入れ、10回くらい振りました。少し濁りが出ましたので効果はあったようです。
ビニール袋で作業 妙なテカリは消えたか?
この辺り、なかなか正解が無いようで、ネットで検索しても相変わらず決め手となる情報と巡り会いません。まあ、やってみるしかないですな。
磨き作業
てことで、ここでいきなり歯ブラシではなく、プライマーサーフェサーを吹き、荒れてる部分を見たうえで作業内容を決めました。
先頭 後ろ 屋根 ボディ荒れ キロの屋根
結構積層痕というか、サポート跡があります。屋根やボディ荒れにあるゴミみたいなものや膨らみみたいなのは、概ねワックスのようです。
仕上げに手間はかかりますが、形の破綻はなく、頑張りどころになります。キロの屋根のオワンは、きちんと出ていました。なにより。
サポート跡のざらつきですが、通常のアクリル造形では、荒れの山が高く、しっかり荒れを落とそうとすると、平面より凹んでしまいがちです。しかし、高精細では荒れの山は小さく、削り過ぎに進まない気がしますので、通常のものよりも作業量は小さくて済むようです。
しかし、そのまま塗っていくには目立ちそうなので、まずはペーパーをかけてから粗目のコンパウンド磨き、中性洗剤で水洗い。その後再度プライマーサーフェサーを吹き、細目のコンパウンド磨きを行っていくことに決めました。
てことで、今回は「神ヤス」を使い、水研ぎしました。
水研ぎ大作戦 400番使用
毎回何番で磨くか悩みどころなのですが、今回は400番を召喚!いつも使っている600番に比較して、細かさと作業性で満足できるものでした。
磨き方はゴシゴシではなく、軽く押し付けてサカサカやるって感じです。票差しなど細かい造形がありますので、焦らず、少し磨いたら水を拭き取って確認しながら進めます。
この神ヤスは厚さが10mmのもので、しっかりしているので面を磨いていくにはとてもいい感じです。次回は400番だけのものを買っていきたいと思います。
さて、これまで気にしていたのは削り過ぎでしたが、研磨力が小さいといつまでもかけてしまい、結果的に余分な場所を随分削ってきたので、これくらいが良いようです。最初に吹いたプライマーサーフェサーは、いわゆる「捨てサフ」で、磨きは下地のアクリルですので、捗り方が全然違いました。
細かいものは、アクリルの荒れを削ったうえで再度吹き付けるプライマーサーフェサーを含めたもので使用することにします。細かな部分は神ヤスを刻んで使用し、ひと通り納得できるまで磨いたら、粗目のコンパウンドを使用して磨きました。
コンパウンドはこれまでどおりタミヤのものを使用し、歯ブラシを使用して磨いていきました。ここまで済んだところで、磨いたものを見てみます。
前部 屋根
積層痕が見えなくなるというより、面が綺麗にでていれば大丈夫です。屋根を見るとところどころまだらになっていますが、下地が見えるまで磨いていきますので、今回はこれで大丈夫です。
さらにプライマーサーフェサーを吹き付けるので、アクリルの下地が見えても問題ないです。と、ここまでで約2日。
塗装のマスキングも時間かかりますが、下地も時間かかります。見栄えが違ってくるので、時間かけるだけの効果はあると自分に言い聞かせつつ…。
さてお次は
お次はプライマーサーフェサーの吹き付けと、下地の仕上げです。お天気次第なので、すんなりいけばいいのですがね。
それと…
はいはい、3回目に発注した分がShapewaysから届きましたよw
DF50の高精細アクリル造形ボディとオリジナルカプラーポケット周りのシャーシ、ED75の集電変更仕様のボディとシャーシです。DF50はうまくいけばリリース、ED75は動力テストです。
さて、どれからやっつけるか、って、まずはキハ58でしょ~。