車両狂想曲第4番「ED75 700番台」【第7楽章】下回り仕上げ
作成した下回りで動くことが確認できましたので、最終的に配線を含めて下回りを仕上げていきます。
配線半田付け
前回の走行テストでは、配線を差し込んで走らせましたが、モーター駆動系には問題なさそうなので、配線を半田付けしていきます。
真鍮製のキットを組み立てる訳ではないので、電気工作で使うものを揃えれば大丈夫です。半田ごては20w、半田はヤニ入り半田、半田ごてスタンドも必要です。
あと、細かい部分の作業用に、ラジオペンチとピンセットがあればオッケーです。本音を言えば、はんだ付けは道具も多いし熱いしで、あんまり好きな作業ではありませんなw
ごちゃごちゃ言っても仕方がないので、早速始めていきます。今回の半田付けは、モーターと電線、電線と集電板をくっつけていきます。
モーター側は端子との結線となりますが、集電板側は、「結線個所」の写真の真ん中辺り、集電板が折れ曲がって輝いている部分がありますが、ここに電線を繋げていきます。
まずは、モーターの配線です。
半田付け対象物 モーター半田付け
モーターにはテスト用に繋げた黒い線がありますが、この線をモーターの端子と半田付けします。ここはそう難しい作業ではありません。
2枚目の写真で手前に写っているのは拡大鏡です。なくてもいいのですが、持っていることを思い出したので、撮影用に引っ張り出して写真撮りました。
かえって邪魔ですなw
まあいいとして、配線用の電線は、ビニール被覆線を使用しています。ここはロクハンのようにエナメル線でも構いませんが、どこでも電気が通せる、いわゆる裸線はショートの原因になるので、ダメです。
もう一つ言うと、あまり太い線は、下回りの組付けが難しくなるので、細目のものを使う方がいいでしょう。結局何を買えばいいのかってことなんですが、電気部品屋さんで「プリント基板の配線に使う線で、絶縁しているもの」といって細目のものを買えば大丈夫です。
モーターの半田付けが終わったら、集電板の半田付けを行います。
集電板作業 完了
半田付けは180度くらいの熱で金属を溶かしてくっつけるので、作業用のマットが溶けないように、木材を下に当ててやっています。手元に適当なものがなかったので、手元にあったトンカチの柄を使いました。
集電板、モーター線、ともに小さく軽いので、じっとしていてくれません。写真では、マスキングテープで仮止めして作業を行っています。
2本のモーターからの電線を、それぞれ集電板の同じ場所に半田付けすれば、はんだ付け作業は終了です。うーん、ヘタクソw
モーターと集電板の配線組付け
半田付けが終わりましたので、配線済みのモーターと集電板を下回りに再度組付けます。
うまく収まっていますが、集電板組付けるのがめちゃ面倒。幅の関係で仕方ない部分もありますが、自分で設計したものですし、我慢して作業を続けます。
と、トラブル発生!
組付け具合をあちこちから眺めているうちに、うっかり床に落としてしまいました。
あーあー なんとか補修
カプラーポケットを差し込む部分が割れちゃいました。ここがないと連結のテストなんかが進みにくくなるため、瞬間接着剤で補修しました。
なんだか歪んでるかも…。ただ、カプラポケットが嵌れば構わないので、もし後で支障があれば、ヤスリで補正しながら作業を進めることにします。
この個所は薄いので、ちょっと設計考えてみましょうか。それにしても、台車の引張棒側でなくてなによりでした。
組付けが終わったところで一旦レールに乗せて走行を確認し、いよいよボディと合体していきます。
カプラーの組付けと合体!
上回りボディとの合体の前に、カプラーを組付けます。カプラーの概要はこちらであげています(カプラー改善計画【15号車】テストは大惨事)が、ED75はボディマウントにしていますので、実際に台車を組付けないと最終的な高さのチェックができません。
カプラーポケットは、先ほど補修した下回りの端に差し込んでいきます。
今回はいろいろテストしたいので、片方にアーノルド、片方にIMTカプラー(仮称。以下「IMTカプラー」にします。)を付けました。カプラーポケットの嵌り具合は悪くないのですが、改善計画にあるとおり、部品がちっちゃすぎて、カプラーポケット自体の組付けがひじょーに細かい作業になってます。
これはカプラーをアーノルドカプラーとIMTカプラー、どちらも好きに選べるようにと考えたためですが、もっといい方法があるかも知れません。まあ、今回のテストで高さが出れば、検討の余地も広がる、てことで。
さて、カプラーポケットは差し込んでいるだけなので、ボディを被せないとこの部分のテストはできません。早速配線に注意しながらボディに組付けます。
モーター部分がシビアな設計でしたが、絶縁用のテープ厚を乗り越え?うまく収まってくれました。パンタが無いと寂しいですね、塗分けがうまくいってなくて悲しいですね。
と、気を取り直し、パンタを乗せ、一応の組付けを済ませてみました。
500円玉ショット サイドビュウ Nゲージとツーショット
おお、そこそこED75に見えますね(←自画自賛w)。サイドも下回りもそれなりにいい感じです。
手持ちのTOMY旧製品、NゲージED75と比べるとちっこいですね。まあ、こんなんが走るか、って気分にもなりますが、とりあえず走りました。Twtterにも上げましたが、走るっていうよりも動くって感じで、集電状況がよろしくなく、思った通りの動きになっていません。
集電部分は、再設計も睨みつつ、調整しながら今回のテストをこなしていかないといけませんので、走る状態であれこれテストしていきます。特に、Nゲージの下回りを利用しているので、Zゲージの線路でうまく走るかが大きな課題になりますね。
なんとか形になり、モチベーションも上がってきたところで走行テストです。ぎくしゃくしながらですが、ボディをつけたまま走ってくれました。
短いながら動画をとりましたので、参考までに。
ポン付け劇場で作成した簡易レイアウト(動力シャーシポン付け劇場【第15幕】キハ58他走行テストとテストトラック)で走らせました。簡易レイアウトの説明にも入れていましたが、カーブからポイントに繋がるS字部分の動画です。
下回り、とくにバックゲージ(タイヤとタイヤの間隔)の関係で、ポイント部分の通過が一番の心配だったので、単機ですがうまく走りました。動画の後、バックもしてみましたが、何事もなく通過しました。
とりあえず、走る部分については見直しではなく、調整していくことで今後進めていきます。
カプラーの状態について
走れば走ったで、何か引っ張ったテストも必要ですので、連結具合をチェックします。ロクハンの客車ですが、エルム増結セットが手前にあったので、これでチェックしてみました。
横から ちょっと拡大
ちょっとアップに耐えませんが、高さ、幅ともに問題なさそうです。連結もすんなりしてくれました。
次に、ナックルカプラーでのテストです。
エルムと ショーティ台車と ショーティ上から
ナックルカプラー(短)で組付けたため、光の具合でわけわかめ。ショーティ台車とカップリングして撮ってみました。
IMTカプラー、形はまずまずですが、やはり連結時の開きが不足気味で、連結が「カチッ」て感じです。ここは設計見直しとして、高さ、繋がり具合とも問題ないようです。
ボディマウントながらかなり首を振るようにしているため、もう少し短くてもいいような気がしますが、今後連結して走らせてみてから決めていきたいと思います。
今後の課題
今回の試作で気になっている部分を課題として整理しておきます。ま、ブログなので。
- 半田付けなくせないか
- カプラーもう少し組付け簡単にならないか
- 集電やっぱりまずそう
以上の他、今回の試作でやっていない点
- 台車にステップが付いていない
- 窓ガラスどうするか決めていない
- ウエイトの乗せ方検討
にしても、動画見てると走る音が、「カラカラ~」てな感じでめちゃ軽そうだわ。ほんまに色々引っ張ってくれるんやろかw