車両狂想曲第1番「キハ58系」【第21楽章】キハ58の日
非公式ですが、キハ58の日てことで、供養の気持ちでこれまで作成してきたモデルを振り返ってみたいと思います。
これまでの試作一同
揃いも揃った22両。この中には、OsakaZdaysでお披露目した2両も含まれていますが、現在仕上げ中の5両を入れて27両。
おしい、あと1両でキリがいいw
と思いきや、あれれ?一番右にキハ65が紛れてましたw キハ65の試作は、この1両を含めて4両ありますので、これまで急行用気動車として30両ほど作ってきたことになります。
最初のキハ58
2017年8月頃に仕上げたアクリル造形のモデルです。窓ガラス挑戦俱楽部の餌食になり、ビン底のようなフロントウィンドウが入っていますね。
塗装のウデもイマイチでお恥ずかしいばかりですが、アクリル造形の荒れ具合も相当なもので、ペーパー片手に悪戦苦闘した思い出の作品です。当時は効率的な造形なんて頭にありませんでしたから、造形費用も高額になってしまったため、光造形を始めとする色んな素材にトライするきっかけにななりました。
光造形でのプリントモデル
肌のあれが少ない光造形で、これはグレーのレジンを使用したものです。前面は綺麗なのですが、側板には無数の線が入り、ボディ下側の縁はサポート材で荒れたため直線に仕上げるのがなかなか大変でした。
光造形は細かく出ますが、寸法が太り気味に出力されることや、Zゲージサイズの1ミリほどの厚みではボディの歪みが出てしまい、窓が平行四辺形になったり他のモデルでは膨らんでしまったりと、初心者にはモデリングが難しい方式でした。窓の直角が狂うのは窓ガラス等を想定した他の部品と組み合わせることを考えると致命的で、今は手を出していません。
一体型で出すのに向いていると思いますが、写真にあるとおりクーラーやベンチレータが屋根とくっついてしまっている等、こんなところに太り気味の影響が出てきます。ただ、現在は光造形がポピュラーになってきており、素材についても各メーカーから安定していますアピールも多いので、再開してみるのもオツかも知れませんね。
ロクハンキハ52の足回り動力モデル
これは、OsakaZdaysに持ち込んだモデルで、モノは上記と同じく光造形となります。いやー、大阪いい思い出です。
コロナのせいで移動できなかったことと、元から忙しかった仕事がコロナがらみで拍車がかかり、まるで身動きが取れなくなったため、タニマチの皆様にはこのところまるでご無沙汰であり、申し訳ない限りです。今年は自由が利きますので、楽しみにしたいところです。
振り返ってみて
こうして並べてみると、我ながら随分キハ58ばっかし作ったものです。それだけこだわりもあり、思い入れも随分あります。
今ひとつな塗装でも、マスキングを剥がすときにはワクワクしますし、小学生の頃から慣れ親しんだ、山陰の景色を眺めながら延々と10時間以上乗り続けた時の音や匂いが蘇ります。夜行のさんべにも随分乗りましたが、クーラーも無い車内で扇風機の音に交じって聞こえるレールの刻みやエンジンの唸りは、夏休みのいい思い出になっています。
さて、そんなキハ58系ですが、今回の試作がうまくいけば、区切りをつけることになります。今度は走らせる場所なんかに気が行くかも知れませんが、思い出をくれたのはキハ58系だけではありませんから、他のも頑張っていきましょうか。
最後に、Shapewaysのキハ58に色を乗せましたので、写真を載せます。
塗装はジェイズなので、3日は乾燥させないと次の作業にかかれません。この塗料、乾きは遅いのですが発色が良く、手に入れやすいので気に入っています。
いいラッカー系があれば捗るので検討したいところですが、スプレー塗料では選択の幅が狭く、やはりエアブラシ買いますかね。取り急ぎ、一応の乾燥は冬場で1~2時間ですので、1両お披露目です。
まあ、こうして眺めるだけでも楽しいものです。アクリル造形も良くなってきましたし、プロポーションも最初に造形したものと比較するとかなり満足できます(従前比)。
こういった満足に浸れるのも、これまで私に付き合ってくれた試作の数々と感謝いたしております。これからも5月8日が来るたびに、これら試作のことを思い出し、精進して参りたいと存じます。
しかし、この試作たち、どうしよう…。